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SCEの平井社長、PS3の採算性や新ロゴについて説明--英報道

文:Tor Thorsen(GameSpot)  翻訳校正:石橋啓一郎2009年08月27日 10時00分
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 ソニーは2009年8月18日に120Gバイトのハードディスクを搭載した薄型「PlayStation 3」(PS3)を299ドルで発売すると発表したが、それ以前にも、PS3の製造コストは安くなっていると明言していた。ソニーの最高財務責任者(CFO)である大根田伸行氏は7月、アナリストに対し、PS3の製造コストは2006年11月の発売以来70%削減されたと述べている。この数字を調査会社iSuppliの推計に適用すると、ソニーは299ドルの家庭用ゲーム機を製造するのに、約252ドルかけていることになる。従って、理屈の上では、PS3で1台に付き47ドルの利益が出るはずだ。

 残念ながら、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の平井一夫氏によれば、この推計は正しくないようだ。平井氏はThe Times of Londonのインタビューで、ソニーは今でもPS3を1台売るごとに損失を被っているのかと質問され、「もしハードウェアだけの話をしているのであれば、イエスというのが答えだ」と述べている。ただし、同氏は続けて、PS3のソフトウェアと周辺機器を考慮に入れれば、PS3は収益を生んでいると述べている。

 平井氏は、「わたしは事業をプラットフォーム全体で捉え、ハードウェア、ソフトウェア、および周辺機器に関して利益を上げているかと質問する方が、よりよい指標になると思う。もしその質問に答えるとすれば、昨会計年度からの粗利益のレベルでは、イエスだ」と述べている。ただし、SCEの業績が計上されるソニーのネットワークプロダクツ&サービス分野には、4-6月期に397億円の営業損失が計上されている。

 平井氏はこの記事で、ソニーが2010年春にPS3用のモーション検知デバイスを発売する計画であることを認めたほか、同ゲーム機の新しいロゴについても説明している。このロゴは、5月に薄型PS3の製造ラインからリークされた写真で明らかになっていたものだ。薄型PS3には、ソニーが制作した映画「スパイダーマン」のタイトルフォントと同じだということで話題になった「PLAYSTATION 3」という文字はなくなり、ゲーム機の横にしゃれた未来的な文字で「PS3」とだけ刻まれている。平井氏は、The Times of Londonに対し、この変更には実際的な理由と哲学的な理由があると述べている。

 「実務面では、PLAYSTATION 3と記述する場合、広告に載せようとすると縦横比のためにロゴが小さくなってしまっていた。これは認知性という点で有効ではなかった」と平井氏は説明した。

 より深い理由は、新しいロゴを、「PS」「PS2」というロゴを使っていた過去のPlayStationとの結びつきを表すものにしたかったということだ。「わたしは、われわれが考え方をリセットし、ルーツに戻ろうとしているというメッセージを発信したかった。これには、ロゴを変えるのが一番だ」と平井氏は述べた。

 平井氏はまた、それぞれ1億台以上販売された初代PlayStationやPlayStation 2に立ち戻るということは、表面的な問題ではないこと認めた。「PS3には、少々アイデンティティの問題があったと思う」と同氏は言い、PS3の発売前にBlu-ray Disc再生機能やウェブ閲覧機能などを含む、マルチメディア機能が強調されたことについて触れた。

 「わたしが2006年11月に日本に戻った際、最初にしたことの1つは、PS3に可能なさまざまな素晴らしいことについて話す前に、PS3は何よりもまずゲーム機であるという明確なメッセージを発することだった」と平井氏は強調した。「それをやって初めて、PS3がゲーム以外の動画コンテンツについてできるさまざまなことについて語ることができる。それが動画配信サービスであれ、テレビの時間差視聴サービスであれ、映画レンタルサービスであれだ。これらのサービスは、何よりもまずPS3が素晴らしいゲーム機だと言うことができなければ、あまり意味がない」(平井氏)

この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ

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