Cook氏はネットブックについての質問に次のように答えた。「われわれの目標は、最も多くのコンピュータをつくることではなく、最高のコンピュータをつくることだ。われわれが最高のコンピュータをつくることができる価格帯がいくらになろうと、われわれはそこで勝負する。今のところ、1台399ドルや499ドルの価格帯で、素晴らしい製品をつくる方法は分からない」
Cook氏はまた、ほとんどの顧客はネットブックの使用体験に失望していると言う。
「ネットブックの一部、あるいはその多くは、非常に動作が遅い。搭載するソフトウェアテクノロジも旧式で、十分なコンピューティング体験を得られない。ディスプレイも小さくキーボードも狭苦しい。まだまだ言うことはあるが、やめておこう」(Cook氏)
言い換えれば、Appleから500ドル以下の安価なMacBookが出ることを期待すべきではないようだ(ただし500ドルから999ドルの間の製品については話が出なかった。Appleの現在のラインアップには、この価格帯に非常に大きな価格ギャップがある)。
「われわれは、これまでずっとやってきたことを今後も重視していく。Macは、過去19四半期のうち18期で、市場を上回る成長を見せている。これは、われわれのアプローチが正しいことを示していると考える」(Cook氏)
一方、iPod事業は明らかに過渡期を迎えている。今回初めて、AppleのiPodの売り上げが前年同期比で減少した。しかし、同社最高財務責任者(CFO)Peter Oppenheimer氏もまた、いつもと違うことを行った。減少の状況を説明するために、モデルごとに売り上げを示したのだ。
Appleは、第3四半期に1020万台のiPodを販売した。これに対し、前年同期は1100万台だった。「iPod shuffle」「iPod nano」「iPod Classic」のアピールが移り変わっていることが、この減少の原因であることが分かる。しかしAppleには、こうなることが前から分かっていたようだ。Oppenheimer氏は、これらの売り上げの減少が「『iPod touch』を開発した理由だ。iPod touchとiPhoneが自社製品の売り上げを奪っているので、Appleの従来のMP3プレーヤーは次第に減少していくことを見込んでいる」と述べる。
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