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「モバイルアプリのチャンスを見過ごすな」、GSMAが携帯電話事業者に呼びかけ - (page 2)

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GSMAが訴える「アプリの標準化」

 「われわれに必要なものはグローバルなモバイルインターネットだ」とO'Hara氏は語る。これを開発者、アプリケーション、端末の3つの観点から定義すると以下のようになる。

 まず、単一のSDKを利用するグローバルな開発者コミュニティの存在だ。これには、アプリケーション開発のためのネットワークAPIとデバイスAPI、レベニューシェアモデルが不可欠だという。また、これまで携帯電話事業者が展開してきたポータルが総合アプリケーションストアに進化し、ビジネスユーザーと一般コンシューマーの両方が満足できるアプリケーションが揃い、課金の仕組みと技術サポートやアフターケアなどの顧客サービスが用意されていること。さらに、端末はアプリケーションが移行でき、ユーザーが自由に機種を選択できる状態であることだ。

 GSMAではこの実現に向け、携帯電話事業者に対して具体的なステップを提示しつつある。それは、アプリケーションの標準化とネットワークの活用だ。

 アプリケーションを標準化することで、「アプリケーションの島」が乱立する状態を防ぐことができる。「(アプリケーションはウェブベースを条件とし、)モバイルウィジェットの共通仕様を策定するためには、携帯電話事業者コミュニティが立ち上がる必要がある」とO'Hara氏。携帯電話事業者が移植性のあるアプリケーションの仕様を作れれば、すでにある課金の仕組みを生かして、モバイル加入者40億人にはモバイルアプリケーションにアクセスする窓口を、開発者には40億人にリーチできる場を提供できる。「大きなチャンス」とO'Hara氏は見る。

 もう1つの「ネットワークの活用」とは、位置情報や電話、SMSなどのモバイルネットワークの機能を活用し、携帯電話ならではのサービスを付加することだ。たとえば、PCのブラウザで「ピザ」と入力すると一般的な情報が表示されるが、モバイル検索では近くにあるピザレストランを表示する、などのことが実現できる。

 このほか、位置連動型広告や、リンクをクリックすると電話がかけられるクリックトゥコール、オンライン注文、SMSでの確認メール、地図を使ったナビゲーションサービスなども有望とのこと。O'Hara氏は中でも、Twitterやソーシャルネットワーキングサービス(SNS)に大きな可能性があると見ている。「アドレス帳に(相手の状態を表示する)プレゼンス機能を統合したり、複数のメッセージモード(通話、SMS、SNS経由など)を選んで利用したりできる。位置情報の追加も可能だし、広告を表示することも考えられる」と述べた。

 これらの機能やコンポーネントはすでに揃っている。モバイルコミュニティが1つに結集して標準化を進めることで、アプリケーションが主役のモバイルインターネットの世界を実現できるという。「モバイルアプリはまだ改善できる」(O'Hara氏)。

 O'Hara氏によると、モバイルアプリケーションマーケットで、GSMAとしてイニシアティブを開始する具体的な計画はまだないが、検討はしている段階だという。

 実際には、Nokiaなど、GSMA参加企業が独自のモバイルアプリマーケットを提供していることから、これらの企業と協調していく必要がある。「簡単なことではないが、だからこそわれわれのような業界団体が存在する。企業を集めて共通のAPIに同意するよう働きかける必要がある」とO'Hara氏。すでに話し合いを始めているという。

 GSMAはこれまで、モバイルブロードバンドでの取り組みとして、モバイル広告の標準化などを進めている。

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