それはiPod touchのアップデートだ。Appleのこれまでの開発サイクルからすると、2009年中、おそらく9月に新機種が発売されると思われる。われわれは先々週、その日が近づいていることを示唆する情報を得た。「iPhone OS 3.0」ファームウェアの中を探っていたある人物が「iPod3,1」という記述を見つけたのだ。現行世代が「iPod2,1」と呼ばれていることを考えると、その先を予測することは難しくない。iPhoneリリースの後には必ず、数カ月後に、(電話関連のハードウェア部分を除いて)同様の機能を備えたiPod touchがリリースされてきた。
iPhoneと同じくらい人気があるiPod touchは、2年間の高額なワイヤレスサービスプランに縛られることがないため、デバイスの使用期間を通じたコストが格段に低い。そのため、より多くのユーザーにとってはるかに入手しやすいものとなっている。その点は、OpenGL 2.0と磁気計を活かしたよりパワフルなゲームを作ろうと考えている企業にとって大きな利点となるだろう。
AirCoaster 3Dの作者Yong氏も、その時になればAppleはプラットフォームのゲーム関連機能の広告活動にもっと多くの時間を割くようになると予想している。同氏は、「Appleは開発者たちに対して大々的にアピールするようになるだろう」と考えている。
多くの開発者たちにとって、その時が来るのがいくら早くても早すぎることはない。「Real Soccer 2009」や「Hero of Sparta」といったiPhone向けゲームを提供しているフランスのビデオゲーム販売会社Gameloftの最高経営責任者(CEO)、Michel Guillemot氏によると、同社はプラットフォームの「限界に挑む」ゲームを開発するのが待ち遠しいという。
Guillemot氏はインタビューで、「これを活用して、要求の厳しいアクションゲームの分野でさらに優れたゲームを作るつもりだ。グラフィックスをさらに高度化し、1秒あたりのフレーム数をよりいっそう向上させる可能性があることをうれしく思う」と語っている。ただし、それはまだ数カ月先のことだ。
ゲーム好きのiPhone 3GSユーザーは、そのようなゲームが登場するまでしばらく待たなければならないことにやきもきするかもしれないが、従来のiPhoneやiPod touchハードウェアを持っていてまだアップグレードしていないユーザーは、開発者に置いて行かれることがないことで、むしろ安堵のため息をつくことだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。原文へ
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