山田氏は「実務レベルでは、短文単位で良質な翻訳が求められています。しかし、機械翻訳では物足りないし、業者に依頼するには高額過ぎる。その中間を満たす手軽かつ信頼できる翻訳サービスはないかと思いました」とコメントする。
2人はこのアイデアを、スカイライトコンサルティング主催の「起業チャレンジ2009」に応募。見事最優秀賞を受賞した。その後、賞金である300万円を資本金に、2009年2月にエニドア社を設立。実質3カ月でサービスインにこぎ着けた。
「コンテストの審査中に事業計画をブラッシュアップすることができました。システム面では、開発は菊池が中心となりました。サーバには米AmazonのクラウドサービスEC2を使用してスケーラビティを確保しつつコストの最適化を計り、Ruby on Railsを使用することで短期間での開発に成功するなどアイデアを投入していきました」(山田氏)。
エニドアの目標は世界展開。「だからこそやるべきことは明確」だと山田氏は話す。現在日本語と英語のインターフェースを備えるが、6月からは中国語や韓国語を皮切りに、多言語で提供する予定だ。
「言葉は世界へ出るために不可欠なものです。私たちはコニャクを通じて、世界へのドアの向こう側への一歩を踏みだすお手伝いをしたい」と山田氏は抱負を語る。
コニャックは今後、“看板にかかれた文字”などを撮影し、その写真をもとに翻訳を依頼するサービスなどを投入。2009年12月までに10万人を、2010年末までに40万人の登録ユーザー数を目指すという。
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