ヤマトグループのネコレは5月18日、ファッションアイテムの買物代行サービスおよびアパレル企業や店舗向けの客注支援サービス「クロネコおつかい便」を開始した。
ネコレは2003年より雑誌に掲載された全ファッションアイテムの買物代行サービスを提供してきた。クロネコおつかい便はその仕組みをシステム化し、アパレル企業や店舗に対して客注業務の支援サービスもあわせて展開するもの。
アパレル企業や店舗はネコレ専用サイトを経由して受注データを確認し、受注品の在庫が確認できた店舗情報をネコレに通知する。ネコレはヤマト運輸の宅急便ネットワークを活用し、店舗から利用者に直接商品を届ける。
店舗側は初期費用無料でクロネコおつかい便を利用できるため、自社サイトを開設したり、外部通販サイトに委託したりするよりも安価に通販を始められるという。月額のシステム利用料は販売商品価格に対する歩合制となる。
また通販用の在庫を持つことなく、既存の店舗在庫を活かしながら通販同様のシステムを構築することができ、受注、決済、配送体制はネコレが代行するため、オペレーションコストが軽減できるというメリットもある。
利用者は都内でのみ販売される商品や、生産数が限られた商品をPCサイトや携帯電話サイトから24時間注文できる。いろいろな店舗をまわったり、他店舗から商品を取り寄せたりする手間が省けるとともに、欲しい商品を入手できる確率も高まるという。
利用者の手数料はネコレが提携するブランドやセレクトショップの商品であればすべて1点あたり1050円。全ファッション誌に掲載されている全ブランドの商品を購入できる「クロネコおつかいプレミアム」は、商品代金に応じて1点あたり3800円からの手数料がかかる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」