Mark Papermaster氏がAppleで重要なリーダー職に就くことを引き受けてから、6カ月が過ぎた。Papermaster氏はようやく、未来の「iPhone」や「iPod」を開発するグループのリーダーに正式に就任した。
Papermaster氏は米国時間4月24日、Appleに正式に入社した。Papermaster氏の肩書きは、デバイスハードウェアエンジニアリング(Devices Hardware Engineering)部門のシニアバイスプレジデントで、最高経営責任者(CEO)であるSteve Jobs氏の直属の部下となる。Papermaster氏はTony Fadell氏の後任として、Appleのモバイルコンピュータのハードウェア設計グループのリーダーを務める。一方、Scott Forstall氏は現在も、それらの機器で動作するソフトウェアの開発を担当している。
Papermaster氏の雇用をめぐっては、Appleと同氏の前勤務先であるIBMの間で争いがあった。IBMは非競争契約の条件に違反したとしてPapermaster氏を訴えたが、その後、両者が和解したことで、同氏のAppleへの入社が実現した。しかし、同契約の規定により、Papermaster氏は4月24日まで、Appleに正式に入社することができなかった。さらに、Papermaster氏は7月と10月に、IBMの機密情報をAppleに一切漏らしていないことを証明しなければならない。
Papermaster氏の正式入社が決まるまでの間に、AppleはiPhoneより大きく、「MacBook」より小さいモバイルコンピューティング機器の開発計画を策定したと見られる。さらに、第3世代のiPhoneも今夏に登場するものと見られている。
Appleは、同社のチップ設計グループの人員増強にも精力的に取り組んでいる。このグループは、Appleが2008年にiPhoneおよびiPod touch向けの次世代チップ設計のためにP.A. Semiを買収したことで誕生した。Apple関係者も確かな情報であることを認めているInquirerの報道によると、AppleはATI TechnologiesとAMDでグラフィックスチップエンジニアとして働いた経験を持つBob Drebin氏を採用したという。Drebin氏の「LinkedIn」プロフィールでは、現在の肩書きは「Appleのシニアディレクター」となっている。Drebin氏は、任天堂のゲーム機「GameCube」で使用されているグラフィックスチップの設計を担当した実績も持つ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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