もう1つ注目したのが、Twitterの普及度の高さだ。Twitterは、自分が「今なにをしているか」を140字以内で打ち込み、インターネット上に公開するサービスである。ユーザーがブログよりもこまめに書き込みをするので、マイクロブロギングと呼ばれる。そのTwitterが、インターネット上の効果的なマーケティングツールだと議論されていた。
米国のカンファレンスでは、主催者がTwitterを開設していることも多い。例えば、1月に開催されたCES2009では、CESの主催者が「2009CES」という名前でTwitterに「記者会見が今から開かれます」といった情報を投稿していた。
RPMsuccess.comのCEO、Deborah Cole Micek氏は、「Twitterの情報は、現場で消費者が感じた最新情報だ。Googleで検索してもTwitterの投稿が上位にくることが多い」とその価値を語る。
さらに、Micek氏は、「あるイベントに来た人が次々と会場の様子、イベントの感想をTwitterに書き込む。『誰が何を語っている』とか『有名なあの人が来ている』といったTwitter上の実況中継が始まる。まるで、Twitter上でイベントが開かれているような状態になり、会場に来られなかった人も楽しめる」と、イベント主催側にとってのTwitterのメリットを解説した。
実際、OnMedia NYCのセッションの間、Twitterに情報をあげ続けている人が多く見られた。各セッション会場の最前列には、「ブロガーズブルペン」と書かれたボードが置かれ、ブロガーとしてプレスパスを受取った人が陣取って、セッションの模様をレポートしていた。
Twitterで知り合い、会場で顔を合わせる人も増えている。Micek氏は、「Twitter上でやり取りをしながら、イベント会場で実際にその人に会ったりする。Twitterを使えば、リアルとオンラインでイベントが同時進行する」と、Twitterのソーシャライズ機能を強調した。米国人は、パーティー会場などで色々な人と知り合うソーシャライズ活動が好きなビジネスパーソンが多い。Micek氏は、Twitterを利用すればオンラインとリアルな世界の両方でこのソーシャライズが効果的にできると主張していた。
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