フォトレポート:NASAの最新ミッションに迫る - 13/13

文:Selena Frye(TechRepublic) 翻訳校正:川村インターナショナル2009年02月23日 07時30分
 左側の合成画像は、地球から約7億4000万光年の距離にある銀河団「Abell 85」だ。紫色に放射しているのは超高温のガスで、NASAのChandra X線観測衛星のX線探査によって発見された。そのほかの色は、スローンデジタルスカイサーベイの光学イメージの銀河だ。この銀河団は、ダークエネルギーが過去70億年に渡って、どのように質量構造の成長を抑えてきたかを追跡する目的でChandraが観測した、86の銀河団の1つだ。銀河団は宇宙における最大の崩壊であり、ダークエネルギーの特性の研究対象として最適だ。ダークエネルギーとは宇宙の加速膨張を促進する、反発する重力を持った正体不明のエネルギーだ。

 右側のイラストは、Volker Springel氏によるシミュレーションのスナップショットで、宇宙誕生から9億年、32億年、137億年(現在)に至る宇宙構造の成長を表している。これを見ると、宇宙がなだらかな状態から、膨大な数の構造を含む状態に進化した様子が分かる。スナップショットの中に見えるのはガスで、黄色い部分は星、最も明るい部分は銀河と銀河団だ。こうした構造の成長は、初めのうち重力による引力のみによって進められていたが、その後ダークエネルギーによる斥力との対抗が起こった。
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 左側の合成画像は、地球から約7億4000万光年の距離にある銀河団「Abell 85」だ。紫色に放射しているのは超高温のガスで、NASAのChandra X線観測衛星のX線探査によって発見された。そのほかの色は、スローンデジタルスカイサーベイの光学イメージの銀河だ。この銀河団は、ダークエネルギーが過去70億年に渡って、どのように質量構造の成長を抑えてきたかを追跡する目的でChandraが観測した、86の銀河団の1つだ。銀河団は宇宙における最大の崩壊であり、ダークエネルギーの特性の研究対象として最適だ。ダークエネルギーとは宇宙の加速膨張を促進する、反発する重力を持った正体不明のエネルギーだ。

 右側のイラストは、Volker Springel氏によるシミュレーションのスナップショットで、宇宙誕生から9億年、32億年、137億年(現在)に至る宇宙構造の成長を表している。これを見ると、宇宙がなだらかな状態から、膨大な数の構造を含む状態に進化した様子が分かる。スナップショットの中に見えるのはガスで、黄色い部分は星、最も明るい部分は銀河と銀河団だ。こうした構造の成長は、初めのうち重力による引力のみによって進められていたが、その後ダークエネルギーによる斥力との対抗が起こった。

提供:X-ray (NASA/CXC/SAO/A.Vikhlinin et al.); Optical (SDSS); Illustration (MPE/V.Springel)

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