2008年はモバイルコンテンツ、モバイルサービス事業者にとっては受難の年だったと言えるかもしれない。2007年末に突如伝えられた、総務省から携帯キャリアへのフィルタリング要請が、業界に混迷をもたらした。
総務省は、青少年が携帯電話を使って有害なコンテンツにアクセスすることがないよう、携帯電話キャリアにフィルタリングサービスの原則適用を要請。この要請が突然だったこと、そして10代をメインターゲットにした一般サイト運営事業者に大きな影響をもたらすことから、モバイルコンテンツやサービスを提供している事業者から反発の声が上がった。
結局、業界がサイト審査団体を設立し、そこで認証を得たサイトはフィルタリング対象外とすることで落ち着いた。しかし今度は、子どもに携帯電話を持たせること自体が不要ではないかという議論が起き、特に教育現場に携帯電話を持ち込ませないようにする動きが強まっている。
また、携帯電話だけでなくPCも含めて、青少年のインターネット利用にフィルタリングをすべきという流れになっており、「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律」として施行される。
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