2003年。クラムシェルが飛ぶように売れている中、携帯電話の世界ではもう1つ別の動きが進行していた。企業は、1999年に発売された「BlackBerry」を含め、ハイエンドなPDAや携帯電話を長らく使用していた。
しかし、2003年には、BlackBerryの勢いが増し、まもなく、オフィスから町に飛び出すことになった。Madonnaなどの有名人が「BlackBerry携帯端末」を使って電子メールを送る楽しさを世界中に伝えたため、関数電卓のような外観をしていたにもかかわらず、このいかにもビジネスマンが持つような外観を有するハードウェアがステータスシンボルになった。
その後のことは周知の通りだ。2004年には、英国紙The Guardianが「Have you got a 'CrackBerry’ habit?」(あなたはBlackBerry中毒?)と題する記事を掲載した。多くの読者にとって、その答えは「イエス」だった。
この写真に写っているのは「BlackBerry 6210」だ。2003年にResearch In Motion(RIM)から提供されていた典型的な端末で、かなりの人たちが親指の痛みに悩まされた。
提供:RIM