1つの事例として挙げられたのが、2008年夏に開催された北京五輪のコンテンツを配信した米NBCだ。NBCは北京五輪の様子をライブ配信、オンデマンド配信、主要部分だけを3〜5分にまとめた「Highlights」、過去の映像をまとめた「NBC Encore」の4つで紹介した。また、テレビではあまり放映されないアーチェリーや卓球などの試合の様子も配信した。Limelight Networksはこのインフラ部分を担当した。
当初、オンライン配信は収益が見込めない、もしくはテレビの収入が減るのではないかと心配する声もあったというが、実際はそれまでNBCを見ていなかった層を取り込み、収益増になったという。19日間のライブ配信や5000以上の動画を提供した結果、アクセス数は1300億ページビュー、ユニークユーザー数は5000万UU、再生動画数は7000万件となり、述べ視聴時間は1000万時間を超えた。
Limelight NetworksのSenior Vice Presidentで、Global Products Marketing and Salesを務めるDavid M.Hatfield氏は、多くの人が訪れることで、人気動画以外にもさまざまなコンテンツが視聴されるロングテール現象が起きたほか、トラフィックを分散したことで動画視聴ユーザーが拡大したと分析。さらに、複数の企業が良いパートナー関係を築き、良いチームワークが実現したことで、良い結果が残せたと話した。
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