最後にこれから電源ユニットを選ぶ際に、無視できない存在、IntelのCore i7との関係を考えておこう。Intelの新CPUであるCore i7は、自作ユーザーにとって大変魅力的な存在だが、電源ユニット選びという点では、いくつかポイントが存在する。
その第1がCPUの必要とする電力だ。ちなみにCore i7のTDPは130W、Core2Duoなどの65Wと比較して高い値である。もっとも130Wに近づくのは、Core i7の特長となるターボモードでフル稼働した時だけだろうが。そしてCore i7の場合、+12Vのレールで通常なら15〜16A、最大で18〜19Aが必要となるのではないだろうか。
通常の範囲ならマルチレールの電源ユニットでも対応できるが、問題はさらにオーバークロックを行ったり、例えばSLiを組んだときだ。トータルの容量が大きな電源ユニット、例えばCMPSU-1000HXJPのような1000Wクラスであれば、1レールあたり40Aもの出力がある。これならCore i7でSLiを組んでも、余裕で対応できる。難しいのは容量がエントリークラスの場合だ。
実は上記が第2のポイントである。CPUの稼働は問題ないとしても、例えばビデオカード2枚差しなどに対応できるかどうか? CMPSU-1000HXJPのようにマルチレールでも大容量でカバーするか、それともCMPSU-750TXJPのようにシングルレールで対応するか。いずれにしてもCore i7を中心に自作PCを考えるなら、電源ユニット選びにも十分注意したい。
また、Core i7に対応するマザーボード、Intelの新チップセットX58などを搭載するマザーボードでは、8ピンのATX12V電源コネクタを採用している(例外的なものも存在するだろうが)。ならば最初から、8ピンのATX12V電源コネクタを装備している電源ユニットを選べばいいのである。そういった意味でもCMPSU-750TXJPは、Core i7時代も見据えた上でのベストチョイスと言えるだろう。
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