求人広告事業は企業の採用意欲の低下で、前年同期比、直前四半期比ともに減少し、2億4100万円にとどまった。
広告収入をさらに詳細にみると、7-9月の広告掲載社数は221社とほぼ横ばいだが、1社あたりの利用金額は増加しているという。一方、大手企業(ナショナルクライアント)数は26社で、前年同期の34社を直近のピークに漸減傾向が続いており、懸念材料ではある。
11月5日に開いた決算説明会では、収益の伸び悩みを指摘する質問も出ていた。そうした中で、ミクシィ代表取締役社長の笠原健治氏が今後の収益力強化に向けて挙げた対策は3つ。ユーザー数やページビュー、アクティブ率などを向上させる「メディア力の強化」、1ページあたりの「広告価値の最大化」「収益モデルの多様化」だ。
中でも、外部との連携の強化について注力することを笠原社長は表明した。「日本郵政との年賀状での提携もその一環」という。「mixi OpenID」による連携にも期待を寄せる。ページビューなどを増やすとともに「『mixiポイント』が使える場を外部のサイトにも広げられる」(笠原氏)と強調した。
反面、18歳以上という年齢制限の撤廃や、アバターの販売など、収益に即効性があるとみられる施策については慎重姿勢を崩さなかった。
9月末のユーザー数は3カ月前に比べて5%増の1568万人。3日以内にリピート利用しているアクティブ率は約54%と1ポイント低下した。PC利用の月間滞在時間(ネットレイティングス調べ)は2時間22分と5分短くなった。9月の月間ページビューはPCが3.7%増の49.9億、携帯電話が10.5%増の97.8億だった。
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