ホワイトスペースの開放を強く支持してきたPage氏は、今回のFCCの採決を称賛し、(ホワイトスペースの開放により)大規模な技術革新が促進されると語った。
Page氏は、「これらの周波数帯域信号の到達距離は今日のWi-Fi技術のそれよりもはるかに長い。つまり、われわれは間もなく『ステロイドを使った(強力な)Wi-Fi』を手に入れることになる。また、より少数の基地局でブロードバンドアクセスサービスを展開できるので、より低コストで、より広範囲をカバーできる」と述べ、さらに次のように続けた。
「FCCがWi-Fiに適用して成功しているのと同じ無免許モデルを採用したのは素晴らしいことだ。このモデルをWi-Fiに適用した結果、2008年には推定で10億個のWi-Fiチップが製造された。FCCがルールを定めたので、今後は、この周波数帯を利用するための製品も(Wi-Fi製品と)同様に増加すると確信している」
しかし、テレビ局などは、この周波数帯の使用は彼らのサービス提供の妨げになるとして、長年、同周波数帯の開放に反対してきた。開放反対派はここ2、3週間、数人の議会指導者らとともに、FCCに対し、採決前に公衆が意見を述べられる場を設けるよう求めてきた。よって、FCCが定めた規則に彼らが不満を抱いても何ら不思議はなかった。
全米放送協会(NAB)のエグゼクティブバイスプレジデントDennis Wharton氏は声明の中で、「放送局などが提起した重要問題に対処しようというFCCの試みには感謝するが、電波干渉のないテレビを重要視する米国民は皆、今日のFCCの採決結果に懸念を抱くだろう」と述べ、さらに次のように続けた。
「FCCは、『ホワイトスペース』に関する採決を推進することにより、テレビの未来にとって極めて重要な手続きにおいて、意味のある公衆あるいは専門家の評価や審査を回避したようにも見える」
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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