片目式のディスプレイ部では、51型のディスプレイを3m離れた位置から見ているのと同じ感覚で映像を再現できる。
ディスプレイ部の光学系には、同社の一眼レフや眼鏡レンズの技術・ノウハウが活かされているというだけあり、素直に見やすいと感じた。このディスプレイ部は可動式で、視聴スタイルによってポジションの微調整が可能なのだが、頭を振ったりすると微妙にズレてしまい、度々調整する必要があるなど手間がかかる。今回使用したUP300xはベータ機なので、製品版では改善されているかもしれない。
特にUP300xは、モーションセンサーを搭載しており、頭を振る動作でコンテンツの選択、再生/停止といった操作が可能なため、こういった不満を感じたのだろう。また、モーションセンサーは意識して頭を振らない限り動作することは少ない。ゆっくりと振り向くなど動きの少ない動作では、基本的に反応しないようだ。本体を装着したまま移動してもいきなり音楽が再生されるということはなかった。ただし、モーションセンサーに頼るよりも、実際にマルチセレクターを使って操作するか、オプションのリモコンを使ったほうが快適だと感じた。