Diggのグローバル展開--創設者K・ローズ氏インタビュー(後編) - (page 2)

文:Caroline McCarthy(CNET News.com)
翻訳校正:ラテックス・インターナショナル
2008年10月17日 07時00分

--それらは非公式ですか、それともdiggのAPIといったようなものが使われているのですか。

Rose氏:それらは非公式で、やりたいようにやっています。また、日本にもdiggのようなサイトがあり、同様に人気を得ています。このようなサイトを見て、われわれは、さてどうしようかと考えます。diggの別言語バージョンを始めるか、それとも、それらの会社を買収するか。そういったことを話しています。diggが最初に展開する地域は、ユーザーから要望があり、しかもDiggのライバルが軌道に乗り始めている地域になると思います。

--ということは、Diggよりも規模の小さいライバル会社を買収する可能性があるということですか。

Rose氏:確かに、可能性はあります。

--「Facebook」や「Hi5」のようなサイトで見られるような「クラウドソースの」翻訳は考えていますか。

Rose氏:翻訳について、diggには翻訳が必要な部分がたくさんあるわけではありません。米国での投稿を翻訳するのとは違います。それぞれの国での投稿を扱うでしょうし、われわれのものとは別のdiggのインスタンスを実行するまったく別個のエンジンになるでしょう。それでも、米国版のdiggにアクセスし、ユーザーのプロフィールなどに表示できるくらいのつながりはあります。しかし、今の段階ではそこまで先のことは考えていません。今はさまざまな地域を見て、どこに展開したいか、そして展開に必要なコードはなにかを検討し始めたばかりです。このようなことにこれから2カ月ほど取り組んでいきます。

--現在、サンフランシスコ以外に事務所はありますか。

Rose氏:われわれは少人数でやっています。Diggのために働いている人がスコットランドに1人と、アムステルダムに1人います。ただし、建物のどこにも正式なDiggのロゴはありません。

--さらに事務所を開設する計画があるということですか。

Rose氏:そうですね、いずれは。

--国際展開の際、サイトなどの名前を変更する必要はないのですか。英語以外の言語で不快な意味はないのですか。

Rose氏:ある言語では不快な意味になると聞きました。どの言語だったかは思い出せませんが。

--あなたの本日の話題はニュースの未来についてでした。ソーシャルニュースという特定分野を超えて、ニュース業界全体の中で、Diggをどのように捉えますか。

Rose氏:Diggが実際にニュース業界にいるのかどうかはわかりません。diggは条件を平等にするプラットフォームのようなものだと思っています。われわれ自身がコンテンツを作成したり、他の人たちの記事をホストしたりすることはないという意味で、われわれが報道機関になることは絶対にありません。われわれは今と同様、トラフィックの流れを誘導する存在であり続けるでしょう。

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