製造プロセスという点を別にすれば、新たに発表されたノートブックのシルエットは、あまり変わっておらず、もっと劇的な進化を望んでいた人もいただろう。たとえば、MacBook Proを例に挙げるならば、「Mini DisplayPort」の搭載というポート面での小さな変更点、サイドに装備されたバッテリメータや、よりアクセスしやすくなったハードドライブベイなどの新たな特徴を除くと、ほとんどこれまでのモデルと変わるところはない。
MacBook Airもまた、ハードウェア面での目立った変更点はないものの、128GバイトのSSDがオプションで追加され(一方でソニーは、256GバイトのSSDと光学ドライブを搭載した超軽量モデルの「Vaio」を発売している)、Mini DisplayPortが採用されている。この機会にAppleは、コンセプト面では愛されているものの、実用面では好まれているとは評し難い製品でもあるMacBook Airを、大いに改良するのではないかと期待していたのだが、それはかなわなかったようだ。
13インチのMacBookの最低販売価格は、800ドルという設定にはならなかったものの、999ドルまで下がったのは、大いに評価できる点であり、心理的な障壁である(1000ドルという)ボーダーを超えることができた。とはいえ、MacBook Proの下位モデルに見えなくもない、スリムなメタリックボディ(価格は1299ドルまたは1599ドル)のMacBookが発表された今となっては、古いホワイトカラーのプラスチックデザインとなるMacBook(少なくとも999ドルのブラックモデルを用意することはできなかったのであろうか?)を、一体どれほど多くの人々が購入したいと望むのだろうかというのは疑問である。999ドルのモデルには、新たなNVIDIA製のチップセットやガラス製マルチタッチトラックパッドが採用されておらず、新しくMacBook Proや、MacBookの高価格モデルで装備された、エッジ部分までガラスに覆われるディスプレイを備えていない点にも注意しておかねばならない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境
OMO戦略や小売DXの実現へ
顧客満足度を高めるデータ活用5つの打ち手
企業や自治体、教育機関で再び注目を集める
身近なメタバース活用を実現する