同社が開発するAfrousの最大の特長は、インターネット上の情報だけでなく、企業内イントラネットの情報についてもマッシュアップサービスとしてダッシュボード上に表示できる点にある。インターネット、イントラネットにかかわらずCSVやXMLといった形式のデータをインポートして表示できる。
通常、イントラネット上の情報を統合するためには、システムの連携などで非常にコストや工数がかかることが多かった。しかしAfrous Dashboardを利用することで、新たなサーバ構築やソフトウェアのインストールなしに情報の統合が可能になるという。「企業の情報のガラパゴス化が起こっている、それを解決したい」(大西氏)
今回発表されたSalesforceのダッシュボード機能「Afrous Dashboard for Salesforce」では、インターネット上の情報と、Salesforceのデータベース上の情報をマッシュアップ表示できる。ウィンドウごとに表示される情報は、ほかのウィンドウと連携できる。例えば、顧客リストから1つの顧客を選ぶと、別ウィンドウでその顧客に対する売り上げがリアルタイムに表示される、といった具合だ。同社サイト上にムービーが公開されているので動画でデモをご確認いただきたい。
同サービスはSaaS形式で提供する。11月末までは無償となっており、その後は「Salesforceの月額利用料が1万5000円、その10分の1程度で提供していく」(冨田氏)としている。目標としては全Salesforceユーザーの1%程度としており、すでに英語版を提供する準備も進んでいる。
また今冬をめどに、Salesforce以外のサービスとも連携する「Afrous Dashboardジェネリック版」や、HTMLからXMLデータを取得するためのウェブスクレイピングツール「Afrous Webscraper」の提供も予定する。後者に関しては商用利用以外では無償提供も検討している。
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