「クライアント型の仮想世界サービスの状況は圧倒的に厳しい」--今回の発表について、SBI Robo代表取締役CEOでSBI Beyond取締役の渡部薫氏はこう語る。
3月にDoppelgangerとのライセンス契約の基本合意をした同社は、9月をめどにvSideをベースにしたサービスのリリース準備を進めていたのだという。しかし、クライアント型の3D仮想世界サービスは「どこから分析しても下降トレンド」(渡部氏)。事実、「Second Life」ですらアクティブユーザーが減少している。
SBI Beyondでは、vSideを使ってサービスを提供すれば20〜30億円規模の投資が必要になると試算していた。しかし、「どのような角度から調査しても、プラットフォームの選定が間違っていたという結論に至った。このまま無理に出資しても損失が出るだけと判断した」(渡部氏)のだという。
ただ、同社はこれで仮想世界構想を完全に捨てるわけではないという。今後も3D仮想世界サービスの提供について模索する一方、FlashやJavaを利用し、PCブラウザや携帯電話、iPhoneなどで利用できるようなサービスの構築についても検討していく。「SBIグループとして最終的にやりたいのは『仮想通貨の流通』。プラットフォームによってぶれるものではないので、慎重に(プラットフォームを)選択していきたい」(渡部氏)
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境
OMO戦略や小売DXの実現へ
顧客満足度を高めるデータ活用5つの打ち手