クライアント型の仮想世界サービス「状況は圧倒的に厳しい」--SBI Robo渡部氏 - (page 2)

岩本有平(編集部)2008年08月18日 15時23分

 「クライアント型の仮想世界サービスの状況は圧倒的に厳しい」--今回の発表について、SBI Robo代表取締役CEOでSBI Beyond取締役の渡部薫氏はこう語る。

渡部薫氏 SBI Robo代表取締役CEOでSBI Beyond取締役の渡部薫氏

 3月にDoppelgangerとのライセンス契約の基本合意をした同社は、9月をめどにvSideをベースにしたサービスのリリース準備を進めていたのだという。しかし、クライアント型の3D仮想世界サービスは「どこから分析しても下降トレンド」(渡部氏)。事実、「Second Life」ですらアクティブユーザーが減少している。

 SBI Beyondでは、vSideを使ってサービスを提供すれば20〜30億円規模の投資が必要になると試算していた。しかし、「どのような角度から調査しても、プラットフォームの選定が間違っていたという結論に至った。このまま無理に出資しても損失が出るだけと判断した」(渡部氏)のだという。

 ただ、同社はこれで仮想世界構想を完全に捨てるわけではないという。今後も3D仮想世界サービスの提供について模索する一方、FlashやJavaを利用し、PCブラウザや携帯電話、iPhoneなどで利用できるようなサービスの構築についても検討していく。「SBIグループとして最終的にやりたいのは『仮想通貨の流通』。プラットフォームによってぶれるものではないので、慎重に(プラットフォームを)選択していきたい」(渡部氏)

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