矢野経済研究所は5月21日、ポイントサイト市場に関する調査を実施してその結果を発表した。
これによると、2007年度のポイントサイト市場の規模は事業者数の減少、大手メディアへの集中、不正事業者などによるイメージダウン、金融系アフィリエイト売上の減少などにより、縮小した。市場規模は、2006年度が190億5000万円(対前年度比124.8%)、2007年度が163億6,000万円(対前年度比85.9%)だった。
一方、中長期的には実社会で発行されるポイントとネット上のポイントの相互流通の進展や物販系アフィリエイトの売上拡大、モバイル決済およびおサイフ携帯の普及などにより順調に拡大、2008年度は162億7000万円、2009年度は168億円、2010年度は178億1000万円と予測している。
さらに、今後の市場拡大のためには新規会員の獲得および会員稼働率の向上、会員のポイント獲得喚起、コンテンツの充実、貯めたポイントで遊べるようなサイト作りなどへの取り組みが必要であるとしている。
また、同社が実施した広告系ポイントサイトの利用動向調査の結果によると、ポイントサイトの対象機種は「PC向けのみ(72.3%)」が最も多く、「携帯電話向けのみ」はわずか0.6%にとどまっている。ポイントサイトの利用場所では「家庭のPC」が97.9%と圧倒的に多い。
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