JASRACの2008年3月期使用料徴収額は約1156億円で、数値上は過去最高額となった。これは、訴訟の解決に伴うCATVの過年度分使用料入金に伴うもので、それを除くとほぼ前期並み。カテゴリ別では「放送など」「ビデオグラム」「インタラクティブ配信」などが好調な推移を見せる一方、CD販売などによる「オーディオディスク」は前年度比10.7%減の大幅下落となったほか、「演奏など」「貸しレコード」も減少傾向が続いている。
2008年3月期の活動として、動画共有サイトへの対応についても報告した。「Yahoo!動画」を運営するヤフーなど4事業者と許諾契約を結び、4月1日にはニワンゴの「ニコニコ動画」とも契約を結ぶなど進展を見せている。依然として契約にこぎつけていない「YouTube」については「過去に投稿された違法動画に対する対応が不十分であり、将来的な対応策も示されていない」(菅原氏)と状況を説明した。YouTubeに関しては、グーグル日本法人との具体的協議を継続しており、「いち早く回答が示されることを待っている」(同)としている。
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