Federated Mediaのバッテル氏に聞く--独立系メディアとネット広告、グーグルの未来(後編)

文:Stefanie Olsen(CNET News.com) 翻訳校正:大熊あつ子、藤原聡美、緒方亮、長谷睦2008年03月26日 18時32分
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

--ジャーナリストという立場から言わせてもらうなら、自身でウェブサイトを運営し、そこで事業開発のリーダーやマーケティング責任者などとして働きながら、同時にそのサイトの記者を務めコンテンツを開発していくというのは、面倒なことになるのではないかと、私は思います。これまでのメディアでは編集業務と広告業務は分離されているものでしたが、このシナリオでは、その壁が崩壊しかねません。あなたが率いるFederated Media Publishing(FM)が提携ブロガーとともに進めているカンバセーショナルマーケティング(会話をベースにしたマーケティング)のキャンペーンの1つで、この点が問題になりました。ブログ「GigaOM」を運営するOm Malik氏や「VentureBeat」が広告でMicrosoft製品をプロモーションしていましたが、後にこの広告は掲載停止になりました。従来存在していた編集と広告の間の境界線の維持について、あなた自身のお考えをお聞かせください。

Battelle:ブロガーたちが製品の「プロモーション」をしていたという点に、私は同意しません。実際、宣伝はしていないのです。Microsoftが投げかける質問に答えていただけです。Microsoft製品について書いたわけではなく、会話に参加したのです。ただ、あなたが示唆したような印象を与えたことは、一部の人が指摘していますし、私もそうだと思います。

 いずれにせよ、ジャーナリストが記事を発表する場を自ら運営している場合、こうした問題が出てくるのは事実で、Malik氏は後になって考えた結果、このキャンペーンには関与するべきではなかったという判断を下しました。しかし、悪い例を1つ取り上げるだけでは、カンバセーショナルメディアの全体像を描くことはできません。あなたが挙げたブロガーたちは、現在では事業部門を担当するビジネスマネージャーを招いています。あなたが引用された例から、われわれは多くのことを学びました。

 従来型のジャーナリストと名乗るのなら、「従来型」の境界線を保つべきでしょう。ですが、読者との真の対話で見いだされる信頼感や透明性と比較して、「従来型」のメディア企業における境界線が果たして強固なのかという点は、大いに議論の余地があります。パブリッシャーとは、商業的な利害関係とジャーナリストの仕事の間を調整するために存在しています。FMも同じで、ジャーナリスト本人か、そのビジネスマネージャーとともに仕事を進めています。カンバセーショナルメディアの場合はさらに、読者が非常に大きな役割を持っています。大切なのは透明性を維持することです。加えて、うまくいかなかった事例から学ぶことです。どうなるかはまだわかりません。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加