ノマディックなビジネススタイル、価格差約16万円の価値--アップル「MacBook Air (SSDモデル)」 - (page 2)

Apple
SSD
内容:業界最薄をうたうノートブックコンピュータ、MacBook Air。その息を呑むようなデザインのすばらしさとHDDを搭載したモデルのレビューを前回お届けしたが、もう1つSSDというチョイスもできる。

 ここでSSDについて少し解説。

 SSDは、磁気ディスクの代わりに半導体のメモリを使う。ファイルの読み込み時間や消費電力などの点でSSDはHDDを上回る数値ををたたき出す。OSの起動も40秒前後とHDDのそれより早く、またHDDが回る音もしない。もちろんMacBook Airを冷やすファンの音はHDDモデルと同様に出るが、SSDモデルには常に音が鳴り続けるモーター音がないのだ。

 動作音がないという点でのエレガントさはSSDモデルが勝る。しかしSSDモデルが持つそれ以上のメリットは、HDDのようにパーツが可動しない、という点だ。可動部分が故障しやすいのは多くの工業製品と同じことだが、気軽に持ち運ぶモバイルマシンにとってはその有利さは倍増する。

 現在のコンピュータの記憶装置として主流になっているHDDはディスクをモーターで高速に回転させている上、磁気ヘッドをディスクに限りなく近づけてデータを読み書きする。稼働するディスクの近くでヘッドを稼働させるのだ。そのため振動に弱く、MacBook Airを含めてAppleのノートブックコンピュータには落下や傾きを検知してHDDを止めるモーションセンサーが内蔵されているほど、神経質なモノなのだ。

 モバイルコンピュータとしての信頼性を高める、可搬性に対応する点、壊れにくい点、高速な点などのメリットがあるSSDモデルの利点はわかった。しかしここに先ほど述べた価格差が評価できるかどうか。これは使う前のユーザーにとっては、やはり判断がつかないかもしれない。

  • MacBook Airの箱。取っ手もなく普通のシンプルな箱だ

  • MacBook Air。机から浮いているような影が手前に見えている

  • 裏面。黒く大きな足がついている以外は、ディスプレイ背面と変わらないシンプルなデザイン

HDDモデルレビューはこちらから:薄さ、光と影を味方に付けたMacBook Air 80Gバイト HDD編

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