いままでモバイルノートPCは、PHSなどの通信カードを装着するためPCカードやCFカードのスロットが必須だった。しかし、このFlyBookはauの通信モジュールを内蔵しているので、カードスロットが必須というわけではなくなっている。
そのためか、V5シリーズではPCカードスロットを持たず、あるのはExpressCardスロットのみ。ExpressCardの通信カードのラインナップは少ないため、au以外の通信カードが必要になった場合や、通信モジュールを内蔵しないモデルを選んだ場合は注意が必要だ。
また、メモリーカードリーダー/ライターも非搭載。IEEE 1394ポートも非搭載。USBポートも標準的な本体2ポートとなっている。インターフェースに余裕の少ない分はBluetoothと無線LANでカバーするような使い方をする必要がある。
これを拡張性がないと見るか、小型ゆえに割り切ったと見るかは各々の利用シーンによって異なるが、PCカードが絶対に必要なユーザーや、IEEE 1394で周辺機器と接続を考えているユーザーは残念ながらFlyBook V5はおすすめできない。
ただ、今後しばらく対応周辺機器が増えるとみられるBluetoothを標準搭載している点は注目したい。マウスをはじめ携帯電話など、いままではUSBポートをふさいでいたものが、ワイヤレスで複数接続できる。
以上のように、仕様の面から、国内ブランドのモバイルノートPCに比べるとスペック的な見劣りは感じてしまう。実用上で気になるのは画面、1024×600ドットという画面は、ウェブブラウジングで制限が出てしまうサイトもあるのが現状だ。さらに価格も少し高めで、試用した「V5 01-A7M00(XP)」の価格は税込み27万3800円となっている。
とはいえ、いわゆるB5サイズと称しているモバイルノートよりも小さい外見、タッチパネル搭載画面、Core2 Duo U7600搭載、さらにauまたまHSDPA方式の通信モジュール搭載など、この性能と機能は他には見当たらない。この外見と性能を必要とするユーザーなら、間違いなく買いのノートPCとなるだろう。
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