富士通、地銀子会社の株式取得--金融分野向けSEの育成も視野に

 富士通は2月1日、きらやか銀行が全額出資するエス・ワイコンピューターサービス(SYC)の株式を51%取得し、きらやか銀行と共同運営することで基本合意したと発表した。

 今後、きらやか銀行と富士通は具体的な検討を行い、2008年3月までに正式契約を締結、4月1日から業務を開始する予定だ。

 きらやか銀行は、今回の共同運営により、高度化する今後の金融システムに対応する人材育成への効果を期待する。また、情報系システムを中心とするシステムの保守、運用業務のアウトソーシングをSYCに委託することにより、システムの安全性や信頼性の向上、システム運用コストの低減を図る。

 また、富士通はSYCの株式を取得し、きらやか銀行とともに、金融業務に精通したSYCの人材を活用する。SYCでは、金融向けのアプリケーション開発とアウトソーシングサービスを中心に業務を行う。

 さらに、きらやか銀行と富士通は今後、金融業界特有の市場環境に迅速に対応できるよう、金融業務ノウハウをもつスペシャリストを共同で育成し、金融分野向けSEの人材不足の課題を解決するとしている。

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