[レビュー]毎日のスペシャルをたっぷり録画--ソニー HDDハイビジョンカメラ「HDR-SR7/HDR-SR8」 - (page 4)

礒村 浩一 (Isopy)2007年11月30日 20時08分
ソニー
内容:2007年、コンシューマ向け小型ビデオカメラは本格的にハイビジョン画質へと移行してきた。そのなかでもソニーのハンディカムHDR-SR7およびHDR-SR8は本体内に大容量HDDを内蔵したハイビジョンビデオカメラだ。記録媒体に内蔵HDDを選択、大容量化したことによりハイビジョン画質での長時間の撮影および記録が可能となった。そこでより実用的になったハイビジョンハンディカムの使用感をレポートしたい。

AVCHD規格の普及が課題

 「HDR-SR7/HDR-SR8」は小型軽量でありながら高画質なハイビジョンビデオを撮影できるビデオカメラである。そのうえ静止画での撮影も可能だ。静止画のクオリティとしては、決してデジタル一眼の画像のような高画質とは言い難いが、さまざまなシーンにおいて、一台のカメラだけで動画と静止画の両方を撮影できるのは大変ありがたい。実際、大事なシーンは一瞬であることも珍しくない。動画と静止画の両方を撮ろうとしたばかりにどちらも失敗してしまう危険もあるのだ。そのような場合は記録した動画から、後に静止画を切り出して保存するという選択肢もある。それを考えるととても便利で、大事なシーンを撮影し、思い出を残していくには最適なカメラだと言えるだろう。

 

 ただ、ハイビジョンビデオの規格自体がまだ成熟しきれていない部分があり、「HDR-SR7/HDR-SR8」で採用されているAVCHD規格もまだ始まったばかりだ。それ故に対応できる再生機器が少なく、データ保存や本格的な編集を行うには若干の努力と設備投資が必要なのが現実だ。また同じくAVCHD規格を採用しているパナソニックのHDカメラのデータとでは互換性に問題があるという点でも不安感はある。これらいくつかの課題が今後解消されることを切に願うところだ。

礒村浩一氏プロフィール

フォトグラファー。雑誌、広告写真を中心に人物、商品、建築、舞台等を撮影。カメラ雑誌やウェブでは写真撮影と記事執筆を担当。人物のレポート記事では写真と文字の両面からのアプローチで内面に迫ると定評を得る。Photoshopによるレタッチの解説記事なども執筆。セミナーなどでは撮影指導も行う。近年は人と自然のつながりをテーマに作品を製作。日本各地で精力的な撮影を行う。CNET/ZDNetでは新製品デジカメ&ムービーのレビューを担当。今夏、長女誕生を機にHDビデオカメラを導入。ついにビデオ撮影&編集にも手を染める。

isopyの物欲度 すでに実戦運用中



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