「TechCrunch40」からJaxtrまで〜テクノロジビジネスの近況雑記 - (page 3)

文:David Hornik 翻訳校正:アークコミュニケーションズ、平本尚美、國分真人2007年10月25日 08時00分

 これまで書き続けてきたベンチャービジネス成功物語の締めくくりとして、私がこの夏に資金を提供していたJaxtrという優良企業のことを紹介しておきたい。Jaxtrは「ソーシャルテレフォニー」とでもいうべきサービスを提供している企業だ。ユーザーは、自分のブログやソーシャルネットワークサイト、eBayのリストなどにJaxtrのウィジェットを追加し、1クリックで電話をかけることができる。すると、Jaxtrによって発信者の所在地域に対応する仮想電話番号が割り当てられる。したがって、インドから電話をかけるユーザーはインドの仮想電話番号を取得することになる。ヨーロッパ、中国、またはアイオワ州の場合も同様だ。これはVoIPプラットフォーム上で使われるバーチャルな番号であるため、この番号にかかってくる電話については転送先を自由に設定することができる。たとえば携帯電話、自宅の固定電話、Jaxtrのボイスメールなど、任意の転送先を指定できるわけだ。さらに、それらの転送先を発信者ごとに設定できる点も便利だ。こうした機能はJaxtrのごく一部にすぎない。Jaxtrは今後ますますVoIPとソーシャルグラフ(人と人との相関関係図)を活用して、ユーザーの役に立つ新しい制御機能や利用方法、コスト効率や楽しみをもたらしてくれるはずだ。私は(Skypeに最も早く投資した人々の多くとともに)Jaxtrという企業に関われたことがうれしくてたまらない。ついでに書き添えるが、こうしたベンチャービジネス成功物語の連載について、不愉快だ、削除すべきだというご意見やメールをかなり頂戴してしまった。もっともなことだ。そこで次回からは本来の予定どおり、尊大さと皮肉に満ちた内容に戻ることにする。

 どうやら頃合いのようだ。あれこれと、とりとめもなく書いてしまったが、VentureBlogを更新できるのはうれしいことだ。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]