専用ユーティリティ「PcastTV for ワンセグ」のデザインも一新されている。
以前のバージョンもそうだったが、ボタンサイズが大きく操作しやすい点は、他社製品と比べて一歩抜きん出ている。前回レビューしたアイオーのSEG CLIPのユーティリティーは、ユーティリティー上のボタンサイズが比較的小さく、特に各ウィンドウ右上の×ボタンを押すのは至難の業だった。
その点本製品は、画面に占める面積こそやや広くなってしまうものの、高精細な操作を必要としないため、たとえばトラックパッドのようなデバイスでも操作ミスが少なくて済む。モバイルノートで、マウスを接続せずに利用する場合などは、アイオーやロジテックのユーティリティーに比べて使いやすいと言えるだろう。
一方、違和感があるのが、画面下に並んだ「字幕ON」「サブウィンドウON」「データ放送ON」といったボタン群だ。ONの状態でクリックするとOFF、OFFの状態でクリックするとONになるインターフェースは、ユーザビリティ的に正しくない。ONの状態ではボタンが押下されたように凹むか、もしくはOFF状態でボタンをグレーアウトするといった処理が正解だろう。
画面表示でもうひとつ気になるのは、電波状態が悪くなった時の挙動だ。前回レビューしたアイオーの「SEG CLIP」は、受信感度が悪くなった際、一般的なワンセグ機器に準じ、直前の画面を表示したままホールドするという仕様であった。しかし本製品では、ブルーバックで「電波を受信できません」というメッセージに切り替わる仕様になっている。
つまり、画面が静止していると思ったら単に固まっているだけだった、という現象がなく、電波状況が悪いことがひとめで判断できるのだが、あまりにブルーバックの出現頻度が高いと、イライラさせられるのも事実だ。メーカーによると、ファームアップでこれらの挙動を選択できるようになるとのことなので、期待したい。
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