では、デザイン以外の部分に目を移そう。まず、撮像素子に関しては320万画素と必要十分なレベルだ。また、電池の持続時間もCIPA規格で180枚と、小型の電源を採用しているのに優秀だ。また、起動は1.4秒と高速な上、撮影/再生それぞれの専用ボタンで電源を投入できるので、撮りたいシーンにも即座に対応できる。
そして、ここからは基本的に別のページでレビューが掲載されている「EX-Z55」と共通となるが、便利な機能が多数搭載されている。例えば、23種類のシーンに合わせた最適な撮影ができる「ベストショットモード」が装備されている。ベストショットモードでは、一般的な夜景や人物撮影に最適な設定にしてくれるモードのほかに、試し撮りした画像を見本にして写真が撮れる「プリショット」や2つの写真を合成できる「カップリングショット」など、ユニークな機能が多数装備されている。
中でも筆者が便利に感じたのは、「ビジネスショット」という機能で、こちらは斜めに撮影した画像をカメラ内部で補正して、正面から撮影した様に見せるものだ。実際に撮影して見たところ、かなり角度をつけて撮影してもきちんと補正してくれるので、メモ用途としてデジタルカメラを使いたいというケースなら役立つこと間違いないだろう。
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ほかにも被写体が近くにあると、自動的にマクロモードに切り替えてくれるオートマクロ機能や、使い捨てカメラのように撮影できるパンフォーカスモードも装備しているのもうれしい点だ。クレードルは、充電、データ転送、フォトスタンドとして利用できるようになっている。AC電源をつないでいなくてもデータ転送やフォトスタンドとしては使える(EX-Z55は、電源未接続時はフォトスタンドとして使用不可)ので、データ転送する必要があれば、鞄など入れて持ち歩いてもいい。
気になる点は少ないが、いくつかは存在する。1つは、モニターが最近のデジタルカメラとしてはやや暗い印象だ。光学ファインダーが用意されていないので、日中の光の中で撮影するときに少々苦労した。また、撮影時のメニューが上ボタンでAF/MF/パンフォーカス/マクロを切り替え、下でフラッシュのオン/オフを切り替える仕組みであり、左右ボタンに割り振られていない。左右にどちらかのボタンを割り振り、対称的に試用できるようにすれば、操作性は向上しただろう。
ただ、そうした部分を差し引いても、デザイン/機能の両面で優れており、多大な魅力を持っている。持つかっこよさや、ビジネスツールとしての便利さを求めるユーザーには、おすすめしたい機種だといえる。
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