「MSは広告企業になろうとしている」:バルマー氏、広告付きサービスに意欲 - (page 2)

文:Martin LaMonica(CNET News.com) 翻訳校正:編集部 2007年07月27日 11時48分

 会計年度2007年の実績は好調であったが、Ballmer氏はMicrosoftの将来的な展望についても「かつてなく楽観している」と述べ、増収が見込める分野を強調した。PCメーカーを通じて販売されるWindows、ゲーム機「Xbox」、携帯電話用ソフトウェア「Windows Mobile」などの売上増加や、サーバソフトウェア、小規模ビジネス向けの業務用プロダクティビティソフトウェア、オンラインサービスによる広告などの市場シェア拡大がその例である。

 成熟している分野でも好調の報告がなされた。Microsoftによると「Windows Vista」は2007年前半の発売以来6000万本を販売し、ウェブポータル事業「SharePoint」は8億ドルにまで成長した。Ballmer氏は、PCにインストールされたWindowsの合計数が会計年度2008年末までに10億本を超えるだろうと述べた。

 戦略を拡大し、ウェブ開発者やウェブデザイナーの支持獲得も狙う。Microsoftは「Silverlight 1.0 Release Candidate」を今週末までにリリースすると発表した。Silverlightは、ウェブページにおいてメディアや対話型コンテンツを再生するためのソフトウェアである。ウェブサイトに対話機能を加えるためのFlashなどのプラグインと競合す

 Gates氏はプレゼンテーションで、オンラインサービスを用いたユーザー体験向上について、音声認識やカメラなどの、より高品質なユーザーインターフェース技術や、携帯デバイス、PC、その他のデバイスの間において円滑に行き来できることなど、Microsoftの理念を説明した。

 同氏は、Microsoftのエンジニアはブロードバンドによって、コンピュータのパラダイムを再検討することができたと述べた。ストレージのような1台のマシンに従来は固定されていたリソースを、インターネット「クラウド(雲)」の中に置くことが可能だという。

 同氏によると、この新しいパラダイムに向けてMicrosoftは「サービス中心の革命的な新プラットフォームを牽引する」チーフソフトウェアアーキテクトRay Ozzie氏を擁してプラットフォーム構築を進めているという。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ

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