[レビュー]無敵の防水性能--三洋電機「Xacti DMX-CA65」 - (page 2)

三洋電機
内容:ビデオカメラに求められる「小型、軽量、高画質」はもちろんのこと、アウトドアユースで望まれるもう1つの条件が「防水」だ。海に山にとアウトドアユースが高まるこの季節、防水まで完備したビデオカメラはどこでも連れて行ける最強アイテムだ。

H.264でトップレベルのムービー性能を実現

 ムービーの画質は従来機とほぼ同じだが、シリコンムービーでトップレベルのクオリティといっていいだろう。コーデック(圧縮符号化)に最新のH.264(MPEG-4 AVC/H.264)を採用しているために、以前のMPEG-4ムービーよりも圧縮ノイズが目立ちにくい。

 高コントラストで、動きにわずかなぎごちなさがあるものの、最高画質TV-SHQモードではDVDカムに迫るムービーが撮影できる。暗いシーンはノイジーになるが、黒つぶれはしにくく、シリコンムービーとしては夜景撮影に強いほうだ。高圧縮であるため、モーションJPEGのムービーよりも低容量で長時間の撮影が可能だ。

 防水マイクのためか(?)ステレオの音声は、こもった音質だが、前モデルより風きり音は少なくなった。ムービー撮影時のみ電子式の手ブレ補正が可能だが、補正の効きは一般のビデオカメラよりも弱い。AFは比較的遅いが、フォーカスのふらつきは少なく実用範囲といえるだろう。十字キーでAFロックできる点はよく考えられている。

  • ★動画ダウンロード再生(11.3 Mbps)TV-SHQモードで水槽を撮影。まるでダイビングをしているような映像が撮れた。照明が青色なので、WBをマニュアルで合わせたのだが、赤くなり過ぎてしまった

  • ★動画ダウンロード再生(8.1 Mbps)TV-SHQで電車を撮影。画角やアングルを変化させてもAFが極端にふらつくことはない。撮影は曇天時だったが、高コントラストで、程よい明暗になっている

 静止画撮影はオート中心で、調整は露出補正とWBなどに割り切られている。Xactiシリーズの特徴であるムービーとスチルの同時撮影も可能だ。VGA以外のスチル撮影時にはムービーが一瞬静止するが、シャッターチャンスを逃さずにスチルも録れるのは便利だ。

 静止画の手ブレ補正は撮影後のソフト処理のみで、撮影時の手ブレ補正には対応していない。このため、暗いシーンでの撮影には神経を使う。また、握って撮るという撮影スタイルは意外に手ブレしやすいため、両手で持って撮るなどの対策が必要だろう。

 撮影感度はISO1600まで可能で、ISO400まではノイズをさほど気にせずに撮れた。スチルの画質は、色が記憶色寄りだが、コンパクト機としては標準的で、スナップ用途に十分に実用になる。1cmまで寄れるスーパーマクロや、最近では少なくなったバリアングル液晶、5倍ズームを活かせば、個性的な写真も撮れそうだ。

  • 6M Sモードで撮影。やや平面的だがノイズは比較的少なく、色はこってりとした記憶色指向。あっさり指向のデジカメが多い中でユニークな絵作りだ。画質はノーマル、ビビッド、ソフト、ソフトビビッドが選べる

  • スーパーマクロモードにすると、ワイド端固定になり、最短1cmまでの超接写ができる。バリアングル液晶はマクロ撮りでも活用できる

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