Web 2.0の挑戦者:個人対個人のオンライン融資コミュニティLending Club - (page 2)

文:Emily Chang 翻訳校正:吉井美有2007年07月17日 12時00分

どのようなテクノロジを使用しているのですか。

  • Java/J2EE、Apache StrutsとTiles:基盤アプリケーションUIおよびAPI開発
  • AJAX UIライブラリおよびJavaScript:サイトの双方向性の向上
  • J2EEアプリケーションサーバ:中間層のサーバ技術として
  • Oracle Business Rules:ビジネスプロセス管理(BRM)
  • Oracle RDBMSおよびToplink:リレーショナルデータベースとORMソリューション
  • WebサービスおよびREST API:データ通信
  • SSLによる認証と暗号化:Verisign発行の証明書

ユーザーやコミュニティから最もリクエストの多い機能は何ですか。

 貸し手と借り手では違う機能が求められています。多くの借り手は、より少ない金額(現在の最少額は1000ドル)で借りられる機能を求めており、また、調達資金が満額に至らずに募集が失効した場合には募集を再度設定したいという要望もあります。貸し手側の人たちは、データと検索オプションの充実を求めています。これらの機能は数週間で提供する予定です。

Lending Clubのユーザーは一部の地域に集中していますか、それとも広く分散していますか。

 規制上の理由から、Lending Clubのユーザはアメリカに居住している人でなくてはなりませんが、50州すべてに分散しています。

半年後、あるいは2年後に、Lending Clubはどうなっていると思いますか。

 Lending ClubはFacebook限定で2007年5月24日にサービスを開始しました。次の半年間で、サービス基盤を整えてさらに使いやすくし、大きな機能をいくつか追加して、Facebookの外部にも拡大する予定です。2年後までには、個人対個人の融資の主流サービスにしたいと考えています。これを使いやすく、単純で、経済的にも効率的なものにし、借り手が銀行やクレジットカードのことを考える前に、最初に検討する選択肢にしたいと考えています。貸し手側に対しては、投資家が資産配分戦略を考える際に、ローンのポートフォリオを独立した資産階層だと考えてもらえるようにプロモーションを続けています。

プロジェクトを成功させるうえで最も難しいことは何ですか。

 わたしは、銀行による融資の代替手段として個人間の融資取引が立ち上がってくることは不可避だと考えています。理由は簡単で、個人から個人に資金を動かす方が効率的だからです。われわれにとって最大の挑戦は、情報を広く知らせ、リスクやセキュリティ、プライバシ、その他このサービスが広く受け入れられるために障害になると見られることについて、安心してもらえるようにする点にあります。われわれがこれを正しいやり方で進め、価値命題をはっきり伝えることができれば、今から10年後には、昔銀行からローンを受けたりクレジットカードを使っていたりしていたことがおかしく感じられるようになるでしょう。

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