Googleのインターンも、同様にさまざまなもてなしを受ける。例をあげると、アイスクリームソーシャルと呼ばれるアイスクリームを食べながらの懇親会、夜のボーリング大会、サンフランシスコ湾でのクルージング、サンフランシスコ市内で宝探しに似たゲームを楽しむスカベンジャーハントなどのイベントだ。食事に関しては、Microsoftは食費が補助されるだけだが、Googleのインターンは正社員と同じ待遇で、グルメな食事を1日中無料で楽しむことができる。MicrosoftのインターンがBill Gates氏とデートできるのがうらやましいのであれば、Googleのインターンは毎週金曜日の夕方に開催される社内パーティに参加すればよい。そうすれば、同社の共同設立者であるLarry Page氏やSergey Brin氏と話をすることもできる。
Microsoftのインターンもほぼ同じだが、GoogleのインターンはGoogleのコードを扱うためのオンザジョブトレーニングをはじめとするさまざまな技術コースを受講できる。ほかにもGoogleは、たとえばLinuxの開発者であるLinus Torvalds氏や航空宇宙局(NASA)の惑星科学者Carolyn Porco氏など、各界の著名人を招いて一連の講義を開催し、インターンにも出席を呼びかける。Googleのインターンはこの夏、Hillary Clinton上院議員(ニューヨーク州選出)などの大統領候補者の何人かを目の当たりにするはずだ。
Microsoftはこの2007年の夏に、アメリカ国内で約1000名のインターンを雇用した。その大半はワシントン州レッドモンドの本社で働き、約50名はカリフォルニア州マウンテンビューのGoogle本社から道を隔てたところにあるオフィスで働く(Googleの担当者はこの夏採用したインターンの人数については明言を避け、数100名と述べるにとどまった)。
多くの大手ハイテク企業と同じように、Microsoftも優秀な学生を見つけようと全世界の大学や求職求人フェアで採用を行っている。コンピュータサイエンスやエンジニアリング、電気工学、物理学、数学を学ぶ学生や大学院生が対象だが、専攻分野を担当する教授からの紹介もインターンとして働く企業の選択を大きく左右する(Maurerさんがカレンダー担当グループでインターンとして働き始めたのも、母校の教授に紹介されたからである)。
技術系の人にとっては、Microsoftでのインターンシップは過去数年間と比べるとそれほどホットな話題ではない。それでも学生の履歴書においては、今も重要な意味を持っている。
Microsoftのインターンシップ制度担当マネージャーであるCaroline Bulmer氏は「Microsoftのインターンシップは今でも強力なブランドだと考えている」と言う。「インターンシップを経験した学生は、実際に経験した仕事を履歴書に書く。それによって、Microsoftだけでなく他の企業からも魅力的な人材とみなされる」ということだ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)