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ARMの最高経営責任者、「iPhone」を語る - (page 2)

文:Tom Krazit(CNET News.com) 翻訳校正:編集部2007年07月04日 08時00分
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 わたしなら、「Appleが直接あたえる影響についてだけではなく、道具のあり方を通じて与える影響が問題だ」と言うでしょう。MP3プレーヤーにAppleが与えた影響を考えてみてください。MP3プレイヤーは、長年ARM関係の多くの商品が出荷されていた分野ですが、AppleがiPodを出してから、18カ月から2年で全てが変化しました。MP3プレイヤーはそれ以前の10倍の量が出荷されています。

 わたしはこれは一種の二次効果だろうと考えており、それがわたしがスマートフォン市場でiPhoneに期待することでもあります。実際、他の多くのプレーヤーが刺激を受けて、機器を発表しようとしているようです。

――なぜそれが、他の沢山あるスマートフォンにはできず、iPhoneにはできるのでしょう。

 率直に言って、他のプレーヤーはみな、ある種の・・・他のプレーヤーはAppleのような企業から、少し刺激を受けることが必要なんだと思いますね。Nokiaはかなりいいのですが(N95スマートフォンを取り出して)、このN95はおそらく、iPhoneのようなものが少しだけ足らないんだと思います。

 これは工業デザインとユーザーインターフェースデザインの違いです。これ(N95を指して)はSymbian OSのユーザインターフェースの制約を受けています。そして、Nokiaは工業デザインの伝統を持っています。実際、Nokiaのロゴがなくても、それがNokiaの電話だと分かるでしょう。これはいいことなのですが、若干、制約でもあります。これと同じように、iPhoneを見た人は、Appleのロゴを探す必要はありません。

 Appleで違うのは、工業デザインとユーザインターフェースの組み合わせです。これが望ましい製品を作り出し、わたしがユーザーインターフェースのデモで見たところでは、非常に使いやすい製品にもなっています。実際には、世の中の多くのインターフェースは使いにくいものです。これは、消費者のためではなく、エンジニアのために書かれているからです。

――Appleがこうした問題を解消できるのは、ハードウェア開発とソフトウェア開発を密に連携させているからでしょうか。

 そうでしょう。わたしは、ほとんどの電気製品ではハードウェアとソフトウェアが密接にリンクしているべきだと思いますが、歴史的にはそうではありませんでした。これが制約になっています。

 ソフトウェアグループと、ハードウェアグループが違う企業になっている場合もあります。これらの企業は、あまり業績がよくありません。

――市場シェアを維持できている理由はなんでしょう。

 わが社のエコシステムがその理由です。マイクロプロセッサは、単なるマイクロプロセッサではありません。製品を作り、その製品に最適なユーザ体験を提供する必要があります。1つの企業でそれを行うことはできません。我が社のエコシステムには400以上の企業があります。他の企業ではこうはいきません。

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