マイクロソフトのマンディ氏、ゲイツ氏後の展望 - (page 3)

文:Ina Fried(CNET News.com) 翻訳校正:編集部 2007年05月30日 08時00分

 コンピュータがどうやってチェスをするかを考えると、与えられた時間の分だけ現在の局面からあり得る手の全ての順列組み合わせを試し、それに性能指数を使って重み付けをし、もっとも高い可能性のスコアを持つと思われる手順に従って一手指し、それを次の手だと見なし、この手順を繰り返します。

 人間が考えられるように、人間が毎日やっているようなタスクの一部をやることはできないのでしょうか。ユーザーが次に入力する単語でもっともありそうなのは何かというような。というのは、われわれは現在入力の先読みなどをよく使っています。人間が書くものをベースに、もっと色んなことが予想できるかも知れません。

――あなたとRay(Ozzie)の役割がこんなに注目を集めるのは、あなたたち2人が多くの任務を負っているからです。あなたから見て、うまく行っていますか。

 Rayについては、彼はMicrosoftに入ってからの時間は長くありません。彼は短期的な部門間の構造を調整する役割を負っています。ですからある意味で、私よりもRayの方が多くの変化を経験していると思います。

 わたしは、以前から負っていた役割を受け持っています。わたしはBillのために9年間直接的に働いており、研究と戦略と企業支援やその他のこと、それからポリシについての仕事については、彼のパートナーでした。

 ですから、わたしについては、特にRick Rashidが創立者としての彼の役割に止まっており、Microsoftの研究を続けているため、移行は比較的単純なのです。Rayはおそらく慣れなくてはならないことのリストが大きいと思いますが、われわれはこの移行を乗り切るために2年間を用意しました。来年中にはスムーズな移行が行えるでしょう。

――Billが毎日居なくてもやっていけるような移行が行われるということですか。

 いや、実際にはBillはまだ毎日居るのです。ですから、われわれは彼がいなくて「おっと、そう言えばかれは毎日居るわけではないんだ」ということを経験しておらず、本当にはそれがどういうことなのかわかりません。私もRayもSteveも、他の誰でも、まだ彼に質問することができます。

 そして、将来もある程度まではBillは関与してくれるはずだと期待しています。ただ、毎日は来ませんし、彼にとっては日常的な仕事を扱うのはどんどん難しくなっていくでしょう。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]