今回のテーマは「デジタルビデオカメラの利用状況と購入意向に関する調査」。
ハイビジョン対応などの機能面の充実や複数ある規格など、購入基準となる要素が多様化しているデジタルビデオカメラ。消費者の購入基準や昨今話題の動画共有サイトなどへの投稿意向などを調査した。
今回の調査は5月3日〜5月6日で行い、全国の1090人の男女(20歳代24.31.%、30歳代24.95%、40歳代24.95%、50歳代19.54%、60歳代以上6.24%)から回答を得た。
デジタルビデオカメラをもっている人は全体の32.57%となったが、そのうち4人に1人は5年以上前に購入している。デジタルビデオカメラはまだ「一家に一台」といえるほどには普及しておらず、また、一度購入すると比較的長期間保有していることがうかがえる。
また記録メディアとしては、HDDやDVDなど便利な記録メディアが広がってきているものの、現実にはデジタル方式のビデオカセットであるDVが半数弱を占めている状況が分かる。便利な記録メディアがまだ十分には浸透しきれていない現実が伺える。今持っているビデオを購入したときに重視したポイントを聞いてみると、「価格が安い」が37.75%、「操作がしやすい」が27.32%、「本体の大きさ」が23.94%と上位を占め、高機能よりも価格や操作性が重視されていたことが明らかになった。
今後デジタルビデオカメラを購入する場合に重視するポイントも、「価格が安い」「操作がしやすい」など同様の理由が上位を占めた。特に女性の場合は操作のしやすさが価格を上回って1位にきている。
また、6割の人が撮影した映像の編集について前向きな意向を示しており、特に男性ではその割合は7割近くに至り、撮影したあとの映像加工を楽しみたい人が広がっている。しかし、新しい規格に対応しているビデオ編集ソフトが少ないのに、購入時にビデオ編集ソフトとの互換性を気にする人は少ない。今後はビデオ編集ソフトとの互換性の高さを訴求することで、潜在的な編集ニーズを取り込める可能性は低くないといえるだろう。
また、最近話題の動画共有サイトへの投稿意向は全体で11.93%と決して高い水準ではないことがわかった。男女別では男性が15.40%、また年齢別にみると20代の17.74%が投稿したいと答えている。自分で撮ったビデオを編集するのはあくまでも自分で楽しむことが目的で、他人に見せるために編集したいというニーズはまだ顕在化していないことが伺える。
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