Red Hatの最高技術責任者(CTO)Brian Stevens氏は声明で「企業顧客は引き続き、ナレッジワーカー向けのデスクトップ環境において、セキュリティと管理性を確保したいと求めている。一方、個人顧客は急速な勢いで、新しいオンラインサービスやアプリケーションを利用するようになっている。発展途上国では、手ごろな情報技術を求めている」と述べ、「われわれの戦略は、それぞれの異なる顧客に、オープンスタンダードな適切な技術を届けることだ」とした。
またRed HatはRHELについて「機密性の高い情報のプライバシーを保護する新しいモデルを適用し、金融サービスやヘルスケア業界、政府機関でのニーズに見合う」ようにする計画だと述べた。これは、データを中央サーバで一元管理する「Stateless Linux」を意識した発言と思われる。3月にリリースされた最新版のRHELにもStateless Linuxの一部の機能が含まれていた。
Red HatはGlobal Desktopのリリース時期については言及を避けた。また、Intelの再販チャネルを利用すること以外に、販売方法に関する情報も明かされなかった。
Red Hatはサンディエゴで開催されたRed Hat Summitで、Global Desktopを発表した。また同社はIBMのメインフレームサーバとRHELの組み合わせたプラットフォームを推進することや、Intelと仮想化の取り組みを進めることを明らかにしている。
Intelとの仮想化の取り組みでRed Hatは、自社のソフトウェアをXenなどの仮想化ソフト上で、顧客が利用しているほかのOSとともに動く「バーチャルアプライアンス」としてパッケージ化する意向だ。
さらに、Red Hatは10日、「Red Hat Exchange」をリリースする予定。Red Hat Exchangeは、提携先の多くのオープンソースソフトウェアパッケージへのサポートをRed Hatから入手できるようにしようという取り組みのことである。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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