PLCとオーディオをドッキング! パイオニア「music tap」 - (page 3)

パイオニア
内容:PLCという最新のテクノロジーをオーディオに落とし込んだ、全く新しい製品がパイオニアの「music tap」だ。コンセントをつなぐだけで、家中どこでも音楽が聴けるという贅沢を実現した、未来型オーディオシステムの使い心地を試した。

レイアウトフリーで家中に音楽を配置できる

  • ネットワークスピーカーLの背面。電源ケーブル以外の外部接続用インターフェースはいっさい搭載されていないため、すっきりとしていて美しい

 music tapの最大の特徴は、そのレイアウトの自由度の高さだろう。コンセントがある場所であればどこにでもスピーカーを置ける上、スピーカーケーブルで音楽再生機器と直接接続する必要がないため、玄関やトイレなどに設置して音楽を流すことも簡単だ。

 また、サウンドステーションに多彩な種類の入力端子が用意されているのもメリット。とくに、USBポートが標準で装備されているのはうれしい。

 というのも、サウンドステーションにはMP3やAAC、WMA形式の音楽ファイルを再生する機能が搭載されているため、USBメモリなどに音楽ファイルをコピーしてUSBポートに挿し込むだけで、サウンドステーション自体を据置型のオーディオプレイヤーとして使用することができるからだ。

  • サウンドステーションのUSBポートには、USBメモリなどを装着して、メモリ内の音楽ファイルを再生することができる

 iPodユーザーの場合は、オプションで用意されているiPod用コントロールドック「IDK-01」が便利。music tapではアップル純正のiPod用ドックを接続して使用することもできるが、IDK-01を使うとmusic tapとiPodの電源を連動させることが可能だ。

 スピーカー自体の性能も悪くない。スピーカーユニットが天面を向いているというユニークなデザインになっているが、音が部屋全体に自然に広がる感じでボリュームをしぼってもクリアに聴こえる。

 一般的なスピーカーとはタイプの違う響き方のため、じっくり集中して音楽を聴きたい向きには合わないかもしれないが、一日中BGMのように音楽を流すにはこの方が気軽でいい。

 どうしても普通のスピーカーのように使いたいという場合は、スピーカー本体を横置きにしてしまうこともできなくはない。置き方によってさまざまな音の楽しみ方を味わうことができるのも、music tapならではの特徴といえるかもしれない。

  • オプションで用意されているiPod用のコントロールドック「IDK-01」。music tapとiPodの電源を連動させることができる

  • ネットワークスピーカーLの天面には、スピカーユニットが内蔵されており、部屋全体に音が広がる感じで響く

  • ネットワークスピーカーSの天面。L同様にスピーカーユニットが内蔵され、ホテルのラウンジやカフェのような雰囲気を味わうことができる

使いやすいハイデザインを実現した、遊び心あふれるシステム

 music tapは、PLCという新しい技術を使って音楽の新しい楽しみ方を提案した、個性的なスピーカーシステムだ。花器や陶器をモチーフにした有機的なデザインは、部屋のインテリアにも違和感なくとけ込み、音楽を身近なものに感じさせてくれる。そうした製品がもつ雰囲気やコンセプトに共感できる人にとっては、非常に画期的なスピーカーシステムであるといえるだろう。

 従来のスピーカーの遊び心やデザインに物足りなさを感じているユーザには、ぜひお勧めしたい製品である。

パイオニア「music tap」開発者インタビューはこちら

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