予想の通り、CFOのOppenheimer氏は業績発表の電話会議の席上で、Jobs氏や取締役会の声明、ストックオプション問題に関する質問を避け、四半期中のMacやiPodの販売を話題をした。同氏によると、Macの出荷台数は前年同期比36%増の150万台、iPodの出荷台数は前年同期比24%増の1050万台だったという。
Oppenheimer氏は増益の理由について、メモリやチップをはじめとする部品を安く仕入れることができた点を挙げている。しかし、Appleは年末まで、有利な価格を引き出し続けることはできないだろうとも述べる。
Macの売り上げをけん引したのは、MacBookおよびMacBook Proだった。MacBookおよびMacBook Proの出荷台数と売り上げは前年同期よりそれぞれ79%、83%ずつ増加している。MacBook Proが発表されたのは、2006年の第2四半期(1-3月期)だったが、実際の出荷が始まったのは同四半期の後半だった。さらに、Intelチップを搭載したMacbookが登場したのは2006年第3四半期(4-6月期)だった。
Oppenheimer氏は、Appleの直営店でMacを購入した人の半数以上が、初めてMacを購入した人たちだったと述べる。直営店での販売はAppleの売上増加に依然として貢献しているという。また電話会議では、同社がマンハッタンに3つ目のApple Storeをつくる予定であることも明らかにされた。地区はMeatpacking Districtを予定している。
iPodの出荷台数は第4四半期に比べて減少したものの、iPod Shuffleのカラーバリエーションが需要を喚起したことを受け、前年同期よりは伸びたとOppenheimer氏は述べる。iPodの売り上げは前年同期より1%落ち込んだ。Appleが最後にiPodの新ジャンルを発表してから、しばらく経つ。
圧倒的な人気を誇るiTunes Storeは相変わらず、ライバルを大きく引き離している。米国ユーザーがインターネットで購入あるいはダウンロードした楽曲のうちの85%がiTunes Storeのものだった。iTunes Storeでは現在、500万件以上の楽曲、350件のテレビ番組、500件以上の映画を扱っている。
Appleは今四半期の売り上げを、金融アナリストの予測より低い51億ドルと見通している。もっとも、Appleには、見通しを低めに公表し、実際はそれ以上の実績を出すという傾向がある。また、売り上げの見通しが予想より低かったことは投資家に影響せず、Apple株価は時間外取引で6.15ドル(6.45%)高の101.54ドルに上昇した。
今四半期にはiPhoneも発売される。Appleの最高業務責任者(COO)Tim Cook氏によると、6月末の米国発売に向けて準備は順調に進んでいるという。同氏はiPhoneのプレオーダー受け付けをいつから開始するのかについては、コメントを避けている。またAT&Tの最高業務責任者(COO)Randall Stephenson氏が、iPhoneに関する「資料請求が既に約100万件に達している」と明かしたことについて、これらに対応できるのかも明言を避けた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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