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マイクロソフト、HPCクラスタ向けWindowsで着実な成長 - (page 2)

文:Stephen Shankland(CNET News.com) 翻訳校正:編集部 2007年04月09日 11時50分
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 バージニア工科大学の電気およびコンピュータ工学教授であるSaifur Rahman氏によると、Linuxを使用するには新しい専門技術の習得が必要になるという。同教授の研究室では、Windows CCSが稼働する16サーバからなるクラスタ上で交通や、がんに関連する分子のモデル化の研究を実施している。

 Rahman氏は、「既存のアプリケーションが利用できるように、また、数年間この環境でエンドユーザーからのデータを扱ってきた大学院生を再教育する必要がないように、Windows環境内にとどまりたいと思っていた」と述べた。

 特に同氏の学生らは、Windows上で算術計算およびデータ処理ソフトウェア「Matlab」を使用している。また、リフティング演算が多い場合には、デスクトップ上のMatlabがクラスタ上のMatlabを利用することもできる。

 Microsoftは、これまでの自社の成果には非常に満足している。MicrosoftのHPCマーケティング担当ディレクターであるShawn Hansen氏は、「まだ改良の余地があることは認識しているが、最初の1年でわれわれが達成した成果は高い。この成果とこれまでの経過に非常に満足している」と述べた。

 しかし、Linuxが主流のクラスタ市場では、Microsoftと親交があることが強みであると同時に、障害にもなり得る。

 例えば、Linuxにおける高性能コンピューティングを専門とするSGIが、2007年に入ってからWindows CCSのサポートを発表した際の演算クラスタメーリングリストにおける反応は、冷やかなものであった。

 デューク大学物理学部教授で、演算クラスタを専門とするRobert Brown氏は、同メーリングリストへの投稿の中で「Microsoftを嫌っているわけではない」と述べた。「不安なのは、Microsoftが、実際の上で、まったく統制を受けないという点である。Microsoftには大きな競合相手もなく、脅威となる競合相手が非常に出現しにくいようなビジネス戦略を日常的に試みている。また、米国内だけでなく、世界中にビジネスを展開している」(Brown氏)

 HPCに関していえば、Windowsは主流ではない。GartnerのアナリストであるCarl Claunch氏は、「HPCの世界では何十年もの間、UNIXおよびLinuxが主流であった」と述べた。「多くの人々が教育を受けた大学の環境では、Linuxが主流である。HPCやクラスタに関してはLinuxが主流であるという事実は、ゆるぎないものだろう」(Claunch氏)

 Claunch氏によると、Linuxクラスタの技術的な利点としては、大規模な運用に対し、技術がより成熟していること、ソフトウェアの選択肢が多いこと、能力が広範で実証済みであることが挙げられるという。

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