ビデオiPodを思い出すブラック系のパッケージで届くAppleTV。この手の製品としてはめずらしく、CD-ROMの1枚すらついてない。コンパクトな説明書、アップルシールなど最小限のみ。必要なソフトはAppleTVに対応したバージョンの(今のところバージョン7.1以上の)iTunesだけだからだ。
さらに、付属ケーブルも電源ケーブルのみ。AVケーブルは自宅の環境に合わせて、自分で用意しなさい、と。不親切なようだが、不要なケーブルが一切発生しない分、無駄がなくてよい。
本体もパッケージ同様に極めてシンプルだ。正面から見ると、リモコン受光部と動作状態を示すLEDが1つだけ。
後ろにはさすがに各種端子が並ぶ。詳しくは写真をどうぞ。USBは今のところ何もつながらないし、アップルも保守点検用としている。でも将来のアップデートで何が使えるようになるかわからないので、「今はつながる機器がない」くらいに考えておくといい。
無線LAN環境では、つなぐのは電源とAVケーブルのみ。HDMIならケーブル1本でOKだ。(今更おどろきはしないが)AppleTVには電源スイッチすらないのである。ACアダプタをつなげば即起動する。
起動すると中央にAppleTVのロゴが表示され、しばらくネットワークをチェックに行き、無線LANアクセスポイントが見つかればそのリストが表示される。ここで目的にアクセスポイントを選び、パスワードが必要ならそれを画面上のキーボードから入力する。無線LANは802.11n(ドラフト)に対応しているが、もちろん802.11b/gでも問題ない。これでAppleTVの準備はOKだ。実にシンプル!
続いて「母艦」となるiTunesとのリンクを行う。はじめて買ったiPodをパソコンにつないでiTunesで設定するのとまったく同じだ。同じLAN上にあるパソコンでiTunesを起動すると、デバイスリストにAppleTVが現れる。
このとき、AppleTVの画面に表示された5桁の数字(パスコード)をiTunes側でも入力する。これで認証が完了するのだ。あとは自動的にiTunes上の各種ライブラリとAppleTVのシンクロがはじまる。これもiPodをはじめてつないだときと同じだ。iPodの体験がそのまま生かせるのである。
起動から準備完了までの一連の作業は驚くほど簡単。あれよあれよという間につながる感じだ。ただ、AppleTVのHDDは40Gバイトであり、人によってすべてを転送するには足りないかもしれない。その場合は転送するプレイリストや映像を選ぶことで対処できる。ネットワーク経由なので少々転送に時間がかかるが、転送途中でもAppleTVを使うことは可能だ。
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