音楽再生で2型の液晶をフルに活用するのがジャケット表示機能だ。設定により再生リストをジャケットだけで表示できる。カラフルな画面で曲選びができるので使っていて楽しくなる機能だ。
また、リスト表示の際はより多くの曲名が表示できて一覧性が高く、8行(8曲)+インデックスもしくは9行(9曲)の表示ができる。ちなみにiPod nanoは6行(6曲)表示だ。
収録曲が増えた場合に聴きたい曲を探し出す検索機能も強化された。まず検索の基本となる曲名、アーティスト名を正確に記録するためにジャストシステムと共同開発した「読み仮名変換辞書」を搭載。正しい読み仮名で記録することで、50音順表示や検索の制度を向上させた。
たとえば曲や人名の頭文字の音で探すイニシャルサーチは、英語だけでなく日本語での検索にも対応。「あの曲が聴きたい」と思った時に手軽に曲探しができる。
動画再生機能にばかり目がいくが、実はNW-A800シリーズは携帯音楽プレーヤーとして基本になる音質が向上している。前モデルのNW-S700シリーズでも、携帯音楽プレーヤーの中でもトップクラスの音質を誇ったが、今回のNW-A800シリーズはその基本機能を下敷きにさらにバージョンアップ。音質の良さに磨きをかけてきた。
ソニー製の音楽プレーヤーとしては初めて搭載した高音域補完技術のDSEEにより、MP3やATRAC3などの音楽の圧縮時に失われた高音部を帯域拡張して再生し、原音のCDに近づけて再生する。
試してみると、DSEEをオンにしていた方がドラムスのハイハットやバイオリンの高音などをより鮮明に再生する。同様の機能を搭載する製品は増えてきている。
その中でも印象的だったのが東芝の「gigabeat V」シリーズが搭載する「H2C Technology」だ。今回直接比較できなかったので、あくまでも印象なのだが、gigabeat VシリーズのH2C Technologyの方が、効果は派手で、オンオフによる音質にかなり差が出たように認識している。一方NW-A800のDSEEは派手さはないが、不自然にならないようにさりげなく高音部を補正している感じだった。
細かな音質の調整はイコライザー機能やサラウンド機能などを使うことでかなり印象を変更できる。好みに合わせてあれこれとカスタマイズするのも楽しそうだ。
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