イヤーピースは、ゴム素材を3段に重ねた傘状のタイプのフランジチップとスポンジチップが用意されている。フランジチップを使うときには、耳の奥深くへ押し込むように入れる。そうすると、3段それぞれの傘が、耳の中で広がって密着する。車のエンジン音など、低域の音はかなり遮断され、通常のカナル型のヘッドフォンと比べても遮音性は高い。一度装着すれば、滅多なことでは外れないほど安定感がある。
一方のスポンジチップは、薬局などで見かける耳栓と同じ使い方をする。耳に入れる前に一度小さくつぶしてから装着。すると、すぐに元の大きさに戻り、耳の形に合わせて膨らんでくれる。通常のカナル型のイヤーピースと比べても、しっかりと固定されるのが確認できた。
音質はフランジチップも、スポンジチップも極端な差は出なかったので、自分の好みに合った装着感のものを選べばいいだろう。
ケーブルの長さは150cmと、普通のインナーイヤータイプのヘッドフォンに比べても長めだ。しかし、ケーブルにクリップがついているので、洋服につないでおけば、電車の中などで、人にひっかけてしまうことも少ないだろう。
このヘッドフォンの唯一ともいえる欠点が、タッチノイズである。耳栓のようにしっかり耳の穴に埋め込むので、ケーブルがこすれるたびに、タッチノイズが発生する。カナル型に共通する弱点だが、歩きながら使っていると意外に耳障りだった。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
OMO戦略や小売DXの実現へ
顧客満足度を高めるデータ活用5つの打ち手
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境
企業や自治体、教育機関で再び注目を集める
身近なメタバース活用を実現する