ハーマン/カードンのカナル型ヘッドフォン「ep730」は、小っちゃいけれどすごいヤツ - (page 2)

直枝優樹(D☆FUNK)2007年04月25日 17時10分
ハーマン/カードン
内容:遮音性の高さと安定した装着感で、近年、インナーイヤータイプの主力製品となりつつあるのが、カナル型ヘッドフォンだ。1万円以下の入門タイプから、6万円以上の超高級モデルまで、様々なタイプがラインアップするようになった。そんな中、独特のフランジチップ型イヤーピースで、高音質カナル型ヘッドフォンをリードするハーマン/カードンの「ep730」の実力を検証した。

2タイプのイヤーピースは密着感抜群! 遮音性も高い

 イヤーピースは、ゴム素材を3段に重ねた傘状のタイプのフランジチップとスポンジチップが用意されている。フランジチップを使うときには、耳の奥深くへ押し込むように入れる。そうすると、3段それぞれの傘が、耳の中で広がって密着する。車のエンジン音など、低域の音はかなり遮断され、通常のカナル型のヘッドフォンと比べても遮音性は高い。一度装着すれば、滅多なことでは外れないほど安定感がある。

 一方のスポンジチップは、薬局などで見かける耳栓と同じ使い方をする。耳に入れる前に一度小さくつぶしてから装着。すると、すぐに元の大きさに戻り、耳の形に合わせて膨らんでくれる。通常のカナル型のイヤーピースと比べても、しっかりと固定されるのが確認できた。

  • スポンジチップのイヤーピースは指でつまみ、小さくすることで、形状が変わる

  • 薬局で売っている耳栓のように、耳の穴に合わせて元に戻ってくれる

  • ノズルの部分は長く、窪みができているため、イヤーピースが取れにくい

 音質はフランジチップも、スポンジチップも極端な差は出なかったので、自分の好みに合った装着感のものを選べばいいだろう。

  • ケーブルを洋服に留めておくクリップが同梱する

 ケーブルの長さは150cmと、普通のインナーイヤータイプのヘッドフォンに比べても長めだ。しかし、ケーブルにクリップがついているので、洋服につないでおけば、電車の中などで、人にひっかけてしまうことも少ないだろう。

 このヘッドフォンの唯一ともいえる欠点が、タッチノイズである。耳栓のようにしっかり耳の穴に埋め込むので、ケーブルがこすれるたびに、タッチノイズが発生する。カナル型に共通する弱点だが、歩きながら使っていると意外に耳障りだった。

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