グーグル独占にはさせない--Wikipedia創設者が挑む、オープンソース検索エンジンの世界 - (page 3)

永井美智子(編集部)2007年03月12日 03時58分
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――開発体制は。

 LinuxやApacheのモデルを採用します。Apacheの場合は、多くの企業がエンジニアリング資源を提供しています。Apacheを支援することが自社のビジネスにとってメリットがある――つまり、Microsoftがウェブサーバ業界を支配するよりも望ましい状況を作りたいという動機に基づくものです。

 検索エンジンについても同じことが言えます。多くの企業が、GoogleやYahooが大きな力を持つことに懸念を抱いており、我々の活動に支援を表明しています。たしかに開発の管理は大変ですが、私はすでにそういった経験をしています。

 また、Wikiaには現在約20名の開発者がおり、米国とポーランドに開発拠点があります。オープンソースのプロジェクトに関する経験や、ボランティアのコミュニティの経験があるエンジニアを採用しています。オープンソースに貢献するモチベーションや文化を理解している人のほうが、より良いソフトウェアを多くの人の助けを借りながら作ることができます。コミュニティ管理の能力を持つ開発者、ということですね。

――どういった企業が支援をする予定ですか。

 2番手以下の検索関連企業は数多くいます。これらの会社は、できれば独自技術で勝負したいけれども大手には適わないと認識しています。しかし、今の競争環境は変えたい。そこで、オープンソースの検索エンジンという選択肢を採り、大手と競争しようと考えているのです。

――検索エンジンは言語に依存する部分が大きいですよね。

 ここはまさにオープンソースの強みが生きる部分です。Wikipediaは250の言語で展開されています。オープンソースの世界では、役に立つモジュールの開発として多言語への対応が熱心に行われており、LinuxのほうがほかのOSよりも多くの言語に対応しています。

――欧州や日本でも、政府が音頭をとって検索エンジンを開発する動きがあります。どこかの政府と組むことは考えていますか。

 いえ。往々にして、政府のソフトウェア開発は動きが遅すぎます。我々はもっと迅速に動くことを望んでいます。

――マルチメディア検索など、新しい検索技術へのアプローチについてはどう考えますか。

 過去2〜3年の間で、検索の質というのはある種のピークを迎えたと感じています。Googleの登場前は検索結果の質はあまり良くありませんでしたが、Googleの登場で変わりました。しかし、ここ2〜3年、この分野で大きなイノベーションは起きていません。

 オープンソースからどんなイノベーションが生まれるかは未知数です。しかし、我々のほうからサーバやマシンを提供することで、何か新しいイノベーションが起こることを期待しています。

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