グリッド・ソリューションズとJストリームは2月19日、PtoP方式を使い、数万人規模のユーザーに対し、高画質の動画を再生しながらダウンロード配信を可能とする「グリッド・オンデマンド」の提供を開始した。
グリッド・オンデマンドは、グリッド・ソリューションズが開発したダウンロード型PtoP配信システム「グリッド・デリバリー」を応用した技術。プログレッシブダウンロードしながらの動画再生を可能とし、PtoPならではの低コストで、逐次再生しながら配信できる。
何千本もの動画コンテンツを配信する「ビデオオンデマンド配信サービス」にも利用でき、一度再生したコンテンツのオフライン再生やHTMLページ内への動画埋め込み、不正コピー防止など数々の特長をあげている。
今回のサービス開始の背景には、ブロードバンド環境の普及やディスプレイの大型化、PCの性能向上により、PCを通じて映像コンテンツを視聴するユーザーが増加していることがあげられる。
高画質、大容量の動画コンテンツを配信するには、ユーザートラフィックも大規模なものとなるが、PtoP方式のコンテンツ配信システムを利用することによって、ユーザーのトラフィック負担を分散できる。また、集中サーバによるコンテンツ配信システムと比べて設備投資の負担が少なく、配信インフラのコスト削減が見込まれるという。
グリッド・ソリューションズは、安価なパッケージを提供することによるグリッド・オンデマンドのASP型サービスを展開する予定であり、Jストリームが販売代理を実施する。
なお、同日からグリッド・ソリューションズのウェブサイトおよび同社の商用配信サイト「d-theater」において、アイドルの工藤里紗さんの映像を配信実験する。3Mbps、1Mbps、600Kbpsの3種類のビットレートが用意されている。
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