実際にノイズキャンセル効果を試してみよう。耳をしっかりと覆えるオープンエアータイプなので、装着しただけでも音はかなり遮断される。ノイズキャンセル機能をオンにした瞬間に、無響室に入ったような「シン」とした感じになり、ノイズキャンセルの効果が強力なことが分かる。
地下鉄、繁華街、大きな国道沿いなど騒音の多い場所で試した。
地下鉄車内では、車輪の音を始め、空調音など低域の音はほとんど聴こえず、かなりの静音性を確保。人通りの多い繁華街でも人の話し声は聞こえてくるものの、電車の騒音、車のエンジン音など、音楽を邪魔する目立つ音はうまくカットできた。大通りを沿いを歩いてみても、トラックやバスなど、大きな騒音はほとんど聞こえず、ボリュームを絞っても十分に音楽を楽しめた。
ノイズキャンセルの効果だけでなく、音質もヘッドフォンの老舗オーディオテクニカらしく、伸びやかな高域、力強くしまった低域でバランスよく音楽を再現してくれる。ピアノトリオの曲を聴いたが、ベースは伸びやかでありながら、しっかりと音が締まっている。ハイハットのシンバルも軽やかな音で耳あたりもソフト。音の余韻を確実に残している。ピアノの音色もクリアで、柔らかく美しい。聴きやすく、まとまりのあるオールマイティなヘッドフォンなのだ。
空間の描き方もうまい。頭の中にピッタリ定位するのでなく、楽器と楽器の距離感を出しながら、つながりもよく、ライブらしい空間を表現していた。
価格は約2万5000円と、通常のノイズキャンセリングヘッドフォンよりやや高めではあるものの、性能の高さから考えれば妥当。
ノイズキャンセル効果は抜群の性能を誇り、飛行機や新幹線など移動が多い人は、仮眠をとる時にも役立つ。迫力ある低域だけでなく繊細な表現も得意とするので、ロックからジャズまでどんなジャンルにも対応する。
現在発売されているノイズキャンセルヘッドフォンの中でもかなり高い実力を感じさせる。
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