デザインから見るデジタルプロダクツ--第4回：NEC「LaVie GタイプJ」ノートPC - (page 4)

ノートPCは単なるOA機器の枠から飛び出した

--PCもずいぶんモダンな雰囲気になってきていますね。

島貫　単なるOA機器ではなくなってきたということなんでしょうね。

田中　あと裾野がだいぶ広がってきましたから。どのPCでも一通りの機能は揃っていて横並び、とお考えのお客様にアピールしていくためには、デザインが重要になってきていると強く感じます。

--モバイルPCの購入理由の1つとして、個人的にはキーボードの配置、うちやすさなども気になります。

田中　キーボードの打ちやすさにこだわる方は多いですね。

島貫　弊社のモバイルPCのキーボードはキーが正方形で打ちやすいのが特長です。また、今春のモデルからは、キーの表示色を黒、青、グリーンから黒、青、オレンジへと変更し、識別しやすくしています。

B5サイズのモバイル用途ながら、正方形のキーで打ちやすさを優先したキーデザイン。キーの表示色も黒、青、オレンジと視認性が高い。

--「LaVie GタイプJ」は、スクラッチリペア塗装というデザインの一部に機能を持たせた画期的な製品でしたが、今後のノートPCで取り組んでいきたいデザインはどんなものですか？

島貫　オフホワイト一辺倒からカラフルな色ヘ、そしてカスタマイズの要望も増えてきましたよね。こうしたデザイン面での要望は今後も増えていくと思います。お客様自身のカスタマイズ面としては難しい部分もあると思いますが、バリエーションという意味で広がっていくのではないでしょうか。従来のパソコンにない色が出てきたのも、今後のトレンドの1つになると思います。

田中　弊社の場合ですと、ノートPCのラインナップ全体を見つつ、デザイン訴求をしていくモデルとスタンダードなモデル。お客様のニーズをその時々でくみ取りながら、バランス良く取り組んでいきたいと考えています。