最新鋭のクラシカルカメラ--キヤノン「PowerShot G7」 - (page 3)

キヤノン
内容:キヤノンのコンパクトデジタルカメラ『PowerShot」の最高機種に位置するGシリーズ。それはコンパクトデジカメでありながら、アナログ的な操作性と優れた資質を持ち合わせ、同時にマニュアル撮影を可能にするなど、撮影者の意思を反映することのできるカメラとして定評のあるカメラだ。そのGシリーズに最新鋭機「PowerShot G7」が登場した。
  • プログラムAE(1/4s,F2.8,ISOオート)、WBオート とても暗い室内でのスローシャッター撮影。手ブレ補正と高感度によって大きくブレずに撮れている

 「PowerShot G7」にはキヤノンが得意とするレンズシフト式手ブレ補正機構(IS)も搭載されている。最近のデジカメにはこの手ブレ補正機構が搭載されることが多く、すでに欠かせない機能ともいえるだろう。キヤノンではこのISとノイズの少ない高感度撮影を併せることで、よりミスの少ない画像を得る事ができると謳っている。これによって手ブレと被写体ブレの両方を予防できるということだ。

 「PowerShot G7」はとても高い機能を有するカメラだ。また画像においてもとても高性能なデジカメだ。そこでさまざまな状況にて実際に撮影してみた。これらの画像を参考にして「PowerShot G7」の高い能力を読み取っていただきたい。

  • 絞り優先AE+2/3EV(1/13s,F8,ISO100)、WB曇り ワイド端7.4mm(35mm判換算35mm相当)で撮影。F8まで絞り込み絞り被写界深度を深くして庭園全体にピントを合わせた

  • 新緑/紅葉モード(1/13s,F2.8,ISOオート)、WBオート 花の質感も良い。緑の発色も鮮やかでフレッシュな印象だ

  • プログラムAE+1/3EV(1/400s,F4,ISO400)、WB曇り マクロモードで撮影。この画像では全体にノイズ多めで質感もあまり良くない。無理にシャープネスを上げたような印象がある

  • 絞り優先AE(1/200s,F3.5,ISOオート)、WBオート これもマクロモードでの撮影だが、こちらは葉の質感も良く出ている。葉脈もはっきりと描かれており解像感も高い

  • 新緑/紅葉モード(1/60s,F4.5,ISOオート)、WBオート 紅葉の赤が強調された仕上がりとなっている

  • マニュアル露出(1/80s,F3.5,ISO80)、WBオート ハイライト部分は白飛びしてしまっているが、シャドー部の肌のトーンと色調は悪くない。コンパクトデジカメでもマニュアル撮影ができるとイメージにあわせて細かい露出調整ができる

  • キッズ&ペットモード(1/13s,F2.8,ISOオート)、WBオート あまり明るくない室内での撮影なので、オートでISO感度を上げているようだ。そのおかげで若干ノイズも出てはいるがイヤな感じではない。G7はレリーズタイムラグも少ないので、動きの激しい犬に合わせてシャッターを切る事ができる。低速シャッターだが手ブレ補正が効いてブレもない

  • ISO3200モード(1/60s,F3.2,ISO3200)、WBオート SCEモードからISO3200モードを選択することで、超高感度撮影を行うことが可能となる。ただしノイズも非常に多くなり質感も落ちてしまうので非常時での撮影用と割り切る方がよいだろう。記録画素数も200万画素相当に制限される

  • プログラムAE+2/3EV(1/200s,F4.0,ISO100)、WBオート ワイド端7.4mm(35mm判換算35mm相当)で撮影。ベランダの細い格子もちゃんと分離され解像されている。1000万画素の解像感。画像周辺の描写も良好。レンズも高性能だ

  • プログラムAE+1EV(1/400s,F4.8,ISO100)、WBオート テレ端44.4mm(35mm判換算210mm相当)で撮影。全体に安定した描写。タイル一枚一枚もきれいに分離。画像周辺も収差ない

  • プログラムAE+1/3EV(1/160s,F4.8,ISOオート)、WBオート クリアで自然な描写。ガラスの質感もよく出ている

  • 絞り優先AE(1/160s,F8.0,ISOオート)、WBオート マクロモードでの撮影。撮像素子の小さなコンパクトデジカメなので、近接撮影でも被写界深度が深くなりピントの合う範囲の広い撮影ができる。全体に毛もきれいに分離しており描写もよい。非常に優秀なレンズだ

「意思で撮るカメラ 所有する楽しみ」

  • EOS Kiss DigitalXとPowerShot G7 気軽に撮れる一眼レフとこだわりのコンパクト。どちらを選ぶかはあなた次第だ

 「PowerShot G7」はそのコンパクトなサイズながらも、とても高性能高画質なカメラだ。その機能を最大限に活かすことで撮影者の意思を最大限に表現してくれる。またアナログ的な操作性を重用視したこだわりも、そのクラシカルなデザインと併せてカメラを所有する楽しみを思い出させてくれるものだ。それでいて初心者でも確実に撮影できる機能が搭載された安心できるカメラとしても完成している。これは初級者モデルからプロ用モデルまでのカメラを開発するキヤノンだからこそ、作る事のできたカメラだと言える。コンパクトデジカメであっても妥協したくない。そのようなユーザーには最適な一台だ。

isopyの物欲度 ☆☆☆☆☆

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