世界を牽引するエントリーモデル--キヤノンEOS KissデジタルX - (page 3)

キヤノン
内容: 2006年はさまざまなデジタル一眼レフカメラが登場した一年となった。そのなかでもエントリークラスのカメラが続々と発売されたおかげで、多くのユーザーがデジタル一眼を手にするようになった。そのエントリークラスの先駆けとなったのが、キヤノンEOS Kissデジタルである。その「Kissデジ」が遂に三世代目へと進化した。「キヤノンEOS KissデジタルX」である。

 「EOS Kissデジタル X」でさまざまな状況にて撮影してみた。これらの画像を参考にして「KissデジX」の特徴を読み取っていただきたい。

  • EF-S18-55mm F3.5-5.6USM 絞り優先AE(1/60s,F7.1,ISO100)、WBオート、ピクチャースタイル:スタンダード 葉脈もクッキリと描写。葉の立体感も伝わってくる。緑の発色も良い。

  • EF-S18-55mm F3.5-5.6USM オートモード(1/60s,F5.6,ISO400)、内蔵ストロボ発光、WBオート、ピクチャースタイル:スタンダード 全自動モードにて撮影。近距離での発光の場合、露出オーバーになりやすいのだが、E-TTL?自動調光でうまく調光されている。

  • EF50mm F1.4USM プログラムAE+0.7EV(1/250s,F3.2,ISO400)、WBオート、ピクチャースタイル:スタンダード 肌の赤みも自然でトーンも非常にきれい。ピントが合っている目元部分の描写はとても解像感が高くすばらしい。単焦点レンズの描写を活かせるカメラだ。

  • EF24-105mm F4L IS USM ポートレートモード(1/400s,F4,ISO100)、WBオート、ピクチャースタイル:ポートレート AEダイヤルをポートレートモードに合わせての撮影。レンズ開放絞り値に設定されている。肌も赤みを強調された色乗りの良い仕上がりになっている。

  • EF-S18-55mm F3.5-5.6USM プログラムAE+0.3EV(1/40s,F4,ISO400)、WB太陽光、ピクチャースタイル:スタンダード 夕暮れ時の街。10.1メガピクセルの高解像度が建物のシャープなイメージを引き立てる。明るい部分から暗い部分までのトーンも自然で美しい。

  • EF24-105mm F4L IS USM プログラムAE+1EV(1/15s,F4,ISO400)、WB太陽光、ピクチャースタイル:スタンダード スローシャッターでの手持ち撮影だが、ISレンズの手ブレ補正が効いている。メタル部の描写も大変良い。

  • EF-S18-55mm F3.5-5.6 USM マニュアル露出(0.8s,F5.6,ISO100)、WB太陽光、ピクチャースタイル:スタンダード 暗部においてもまったくと言って良いほどノイズが見られない。やはりEOSデジタルのノイズの少なさは随一。

  • EF55-200mm F4.5-5.6 USM マニュアル露出(1/6s,F5.6,ISO100)、WB太陽光、ピクチャースタイル:スタンダード ダブルズームキットに付いてくる望遠ズームレンズ。85mmで撮影。開放絞り値での撮影でも滲みが少なく優秀。背景のボケ方も悪くない。

  • EF55-200mm F4.5-5.6 USM プログラムAE(1/60s,F6.3,ISO100)、WBオート、ピクチャースタイル:スタンダード 同じくダブルズームキットに付いてくる望遠ズームレンズ。100mmで撮影。曇り空という条件もあるが、全体のトーンも柔らかい描写で好印象。十分解像感もありキットについてくるレンズとしてはなかなか良い一本。

  • EF24-105mm F4L IS USM プログラムAE(1/13s,F4,ISO400)、WBオート、ピクチャースタイル:スタンダード 暗い室内での手持ち撮影。スローシャッターだがISレンズの手ブレ補正が効いている。全体のトーンも自然で気持ちよい。

  • EF-S18-55mm F3.5-5.6 USM プログラムAE+1EV(1/30s,F3.5,ISO800)、WBオート、ピクチャースタイル:スタンダード 18mmワイド端で撮影。画像周辺に若干の流れがあるが気にならない程度。ISO800の高感度撮影だがノイズはほとんど気にならない。この程度なら実用感度として問題なく使用できる。

  • EF-S18-55mm F3.5-5.6 USM プログラムAE+1EV(1/13s,F3.5,ISO1600)、WBオート、ピクチャースタイル:スタンダード 最高感度のISO1600で撮影。さすがにノイズも目立ってくるがまったく使えないという程ではない。

  • EF24-105mm F4L IS USM プログラムAE+0.7EV(1/30s,F4,ISO800)、WBオート、ピクチャースタイル:スタンダード ガラスやメタルの質感はとても良くクリアな描写。気持ちのよいヌケ具合だ。

  • EF24-105mm F4L IS USM プログラムAE+1EV(1/13s,F4,ISO800)、WBオート、ピクチャースタイル:スタンダード ハイキーな部分でもいきなり白飛びせずにトーンを残している。ダイナミックレンジの広さが嬉しい。

  • EF50mm F1.4USM シャッター速度優先AE+1EV(1/100s,F2.0,ISO1600)、WBオート、ピクチャースタイル:スタンダード 室内で動きの速い犬をISO1600の高感度で撮影。ノイズは出ているが全体の雰囲気としては悪くない。やわらかいトーンの写真となった。

  • EF-S18-55mm F3.5-5.6USM プログラムAE+0.3EV(1/250s,F11,ISO400)、WB太陽光、ピクチャースタイル:風景 ピクチャースタイルを風景にしたことで、紅葉の赤と青空が強調された写真となった。きれいだが若干彩度が高い傾向もある。

 

 このようにいろいろな状況下で撮影してみると、「KissデジX」はとても安定した高い能力を発揮するカメラであるということがよく判る。レンズとの相性もとても良く10.1メガのCMOSと併せて高画質な画像を提供してくれる。とくに高感度撮影においては他社の追随を許さないほどにきれいだ。この高い能力は撮る者に常に安心感を与えてくれるだろう。「EOS KissデジタルX」はエントリークラスデジデジタル一眼の基準とも言える一台だ。それだけに今後のキヤノンに期待が膨らむのである。

isopyの物欲度 ☆☆☆☆☆

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